台湾が好きすぎて移住しちゃった正真正銘の台湾迷Rie(@rieasianlife)です。
大好きな台湾文化の中で欠かすことができない存在「原住民」!
今回は、そんな原住民に関する資料が展示してある施設「順益台湾原住民博物館」をご紹介します!
*本ページにはプロモーション内容が含まれています。
順益台湾原住民博物館について
順益台湾原住民博物館の外観
今回ご紹介する「順益台湾原住民博物館」は、1994年6月9日に公開され、今年(2019年)で25年目の台湾国内で初めて原住民をメインとして作られた私立博物館。
同じく台北の北側の北投にある凱達格蘭(ケタガラン)族を中心とした展示施設「凱達格蘭文化館」は2002年に開幕したので、そこよりももっと古いです。
数々の原住民に関する資料のほか、教育施設として台湾原住民文化を広める活動をされています。
また、現住民族文化研究に対する賛助もされており、原住民出身の大学院生へ奨学金支援したり、海外で台湾原住民を研究している団体への支援をされていたりもしています。
林迺翁夫妻の肖像画
冒頭で私立博物館と書いていましたが、施設名の先頭についている「順益貿易」という会社の創業者「林迺翁」の息子さん「林清富」が起こした「財団法人林迺翁文教基金会」が運営している博物館。
林清富さんは台湾出身の芸術家と親交が深く、長年コレクターとして台湾人作家の絵画や原住民の文物を集められていたそうです。
1990年代に李登輝総統になり、台湾原住民文化が注目されるようになり(李登輝総統は原住民保護に関する法律を複数作られたことで有名です)、私財や友人知人に寄贈していただいたものを集め、博物館を建てたそうです。
順益の写真
順益貿易は車の部品などを扱うかなりの老舗企業で、1963年から三菱ふそうの台湾専売代理&修理をされた会社で、日本との関わりも深い企業さんです!
台湾の原住民とは?
台湾原住民マップ
原住民とは、17世紀に漢民族が台湾へ渡る前から台湾に住んでいた方々のこと。
台湾には、以下のような民族が存在しています。(本当はこれ以上)
- アミ族(阿美族)
- タイヤル族(泰雅族)
- サイシャット族(賽夏族)
- ブヌン族(布農族)
- ツォウ族(鄒族)
- パイワン族(排灣族)
- ルカイ族(魯凱族)
- プユマ族(卑南族)
- タオ(ヤミ)族(達悟族)
- サオ族(邵族)
- カヴァラン族(噶瑪蘭族)
- タロコ族(太魯閣族)
- サキザヤ族(撒奇萊雅族)
- セデック族(賽德克族)
- カナカナブ族(卡那卡那富族)
- サアロア族(拉阿魯哇族)
以前は同じ民族として分類されていましたが、研究によりさらに分類が別れた民族もいます。
このページでは書ききれないので、より詳しい情報は、順益台湾原住民博物館の公式サイトも合わせてご覧ください。
定期的に開催されている豊年祭や音楽祭も台湾各地で開催されており台湾原住民と触れる良い機会ですよ^^
どこにあるの?外観は?
最寄駅「衛理女中」
場所は国立故宮博物院から徒歩5分ほどの斜め向かい側。
士林駅前にある故宮博物館行きのバスに乗ると、一番近い最寄りの駅は「304、815」のバスの場合は「故宮博物館」駅か、「255、小18、小19」の場合は、次の「衛理女中」駅でした。
ページの一番下にGoogleマップと住所を記載しているので、参考にどうぞ。
順益台湾原住民博物館の外観
外観は、こんな原住民の絵柄の石の柱がある三角形の建物になります。
チケットについて
順益台湾原住民博物館のチケットとパンフレット
チケットは入ってすぐ右側にあるカウンターにて購入可能です。
- 一般:150元
- 学生、原住民:100元
- 65歳以上・身体障害者手帳をお持ちの方:75元
- 国立故宮博物院・順益台湾原住民博物館共通チケット:400元
※20人以上の団体の方については、団体割引が適用されます。(2割引)
順益原住民博物館+国立故宮博物院チケットはこちら(FunNowクーポンページ)
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国立故宮博物院+順益原住民博物館のセットチケットですが、チケットが順益原住民博物館に属しているため、順益原住民博物館で交換してください。
また、チケットの使用期間は、特にありません。
1日で見終わらない!という方は、順益原住民博物館で先にチケットの引き換え見学をして、国立故宮博物院は別の日に行くことも可能です。
ロッカーと荷物置き場
長期旅行中など荷物が多い場合は、受付の前にあるロッカーに預けることもできます。
施設内の構造
施設は、地下1階〜3階までの4階構造になっており、各フロアでテーマが違います。
- 地下:信仰と祭礼
- 1階:人と自然環境
- 2階:生活と道具
- 3階:服飾と文化
今まで撮影NGだったのですが、2017年から商用目的以外での撮影であれば、可能になりました。(ただし、フラッシュ・追加照明・三脚・自撮り棒・禁止マークエリアはNG)
ガイドさんによる解説
取材に行った日にちょうど研修をされていて、参加させてもらったんですが、原住民のことが大好きな方で、お話の内容が本当に面白かったです!
効率よく見て回れるほか、裏話などを聞くこともできるのでオススメです!
チケットとは別手配になっちゃいますが、2週間前からメールにて予約が可能(日本語OKです)もし計画中の方は是非予約をお勧めします!
お電話:02-2841-2611 内線129
メール:syjp@syc.com.tw
ガイドレンタルサービス
予約ができないけど詳しく知りたいという方は、受付で中国語・日本語・英語の音声ガイド機器も50元で借りることができます。
中国語でも大丈夫なのであれば、毎週土曜日14:00〜定時の中国語ガイドが行われています。
個人的に面白いと思った展示!
儀式で使う装飾道具
ここから各階の雰囲気と私が独断と偏見で、特に見てほしい展示物をご紹介していきます!
ちなみにほとんどガイドのお姉さんの受け売りです笑
もちろん、紹介しているもの以外にもたっくさん興味深い展示があるのですが、量が多すぎて紹介しきれないので。
地下1階「信仰と祭礼」のみどころ!
地下1階は、信仰やお祭りで使う道具や文化を展示してあるフロア。
タオ族の鬼退治の道具!
タオ族の鬼退治の道具
台湾で唯一島(蘭嶼)に住む原住民タオ族、雅美(ヤミ)族とも呼ばれる原住民が信じている鬼(アニトゥー)退治の道具コーナー。
タオ族は、何か悪いことやおかしいことがあると全てアニトゥーのせいにするそうで、見えなくて形がないアニトゥーを退治に出かける伝統的なセットを展示してあります。
ちなみに、この雅美(ヤミ)族という原住民名は、日本人の人類学者「鳥居龍蔵」がつけたらしいです。
占い師のバック
占い師のバック
原住民には、占い師がいてその占い師の指示にそって儀式や首刈りなどが行われます。
写真の箱型の道具は、占い師が持っている箱(バック)。
中には薬や呪いをする時に使う道具が入っているそうです。
トイレも注目!
原住民風のトイレ標識
また、トイレは地下にあります。
この原住民風のロゴマークかわいい♡
また、トイレの中に貼ってある原住民の解説ポスターがわかりやすくてつい読み込んじゃいました。
中国語ですが、ぜひ見つけたら見てみてください^^
エレベーター前あたりには、シアタールームもあり、定期的に動画での紹介を見ることができます、
1階「人と自然環境」のみどころ!
1階の奥の左側にあるパイワン族の石板彫刻は「山」を象徴し、右側にあるのはヤミ(タオ)族の漁船は「海」を象徴しているそうで、各原住民族たちがどんな場所に住んでいるのかがわかります。
原住民の船
原住民の伝統的な絵柄が掘られた船
原住民が海に漁に出る時に使用する船。
この柄一つ一つにも、祖先の模様、太陽のマークなど意味のあるマークが彫刻してあります。
様々な特徴を持つ木材が使われており、色も赤土、炭、貝殻など自然の物を使用し着色されているそうです。
お土産コーナー
お土産コーナー
原住民たちの伝統柄を使用したお土産グッツや書籍がたくさん販売されています。
全館見終わったらぜひのぞいてみてください、原住民柄や文化が好きな方なら絶対欲しくなるはず!
2階「生活と道具」のみどころ!
2階「生活と道具」コーナー
ここでは、原住民の方々の居住環境に合わせた生活風景や道具を見ることができます。
部族によって違う編み方!?
カゴの編み方紹介コーナー
かごは用途によって、素材や編み方が違うらしいです!
また原住民によって編み方も違い、各部族の編み方の紹介があります。
図柄も面白くて、イラストや芸術的な事に興味がある方でも楽しめます!
原住民の酒文化
酒文化の紹介コーナー
酒飲みとして、お酒の紹介コーナーは外せないところ。
仲間意識を高めたり、喜びを分かち合ったり、大事な儀式などお祭りが好きな原住民たち。
5年台湾で生活してきて原住民文化に触れている中での感想ですが、お酒かなり飲める方がかなり多いです。
そんなお酒と原住民文化の関係性や儀式などについて解説してあります^^
あ、お土産ショップで原住民のお酒「小米酒」も販売されていますよ。
3階「服飾と文化」のみどころ!
3階フロアは、おしゃれなフロア。
各部族特有の伝統柄を使った服飾や布、アクセサリーの紹介がされています。
日本の硬貨も彼らにとっては飾り!?
原住民の服装紹介コーナー
とってもオシャレな部族の方々、様々な柄には意味があり解説してあります。
また、貝殻などの素材の他に、日本統治時代に日本人が渡した硬貨もオシャレとして使用している部分もありとても面白かったです。
今見てもうっとりするアクセサリー
原住民族のアクセサリー
石や貝殻などのビーズを使ったカラフルなアクセサリーは、装着するにはちょっと重そうですが、豪華で華やかで今見ても本当に素敵!
様々な色や形のアクセサリーが展示してあるので、オシャレ好きな方必見です!
まとめ
自分用にお土産♪
ちなみに私が買った原住民アクセサリーのブランドは、排灣族のアーティストが作ったブランド「高吳惠琴原創藝術設計」のピアスと天秤座の勾玉「天地之珠(守財,珍惜)」
台湾好きの中には、特に原住民好きな方も多いです。
とても楽観的なイメージの原住民たち、自然の中に生きてきた方々なので、私の感想でも本当に楽しくて素直な方が多い印象です。
オランダ人、漢民族、日本人の移民や統治によって侵略されているので、伝統的な刺青などなくなってしまった文化もあったりするのは悲しいですが、ちゃんとそれを記録として保存していく大切さも同時に学びました。
また、原住民についての展示を専門にしている博物館は台湾自体にも多くはないので、本当に興味深くて面白かったです。
順益原住民博物館+国立故宮博物院チケットはこちら(FunNowクーポンページ)
FunNowアプリを使用すると、400元のチケットが385元で購入可能。
FunNowについてはこちらの記事で解説しています。もし、新規登録される方は、私のクーポンコード「KKYNX6G」をご利用ください。100Funコインもらえます♪
セットだけでなく、原住民博物館のみ見にいきたいという方は単体の割引チケットもあります↓
ほんの一部ですが中の様子は動画でまとめてます参考にどうぞ^^
順益台湾原住民博物館へのアクセスと詳細
順益台湾原住民博物館(HP、Facebook、pixnet)
時間 9:00〜17:00(月曜、旧正月休み)
電話 02-2841-2611
住所 台北市士林區至善路二段282號