台湾在住6年目のブロガーRie(@rieasianlife)です。
今回は、台湾観光地といえばなスポット「国立故宮博物院」をご紹介!
王道な観光地ですが、ここが本当に良いです。
むしろ、何度も台湾に来てる方に、是非行って欲しいスポットだったりします。
*本ページにはプロモーション内容が含まれています。
国立故宮博物院について
国立故宮博物院は、もともと北京の紫禁城にあったお宝で、1925年10月10日に故宮博物館として北京で正式公開したのですが、満州事変(九一八事變)が起こり、戦火を逃れるために南京や中国中を移動。
その後、1948年秋ごろから国共内戦が勃発し、蒋介石率いる国民党が1949年に宝物を台湾に送り、その年の10月に中華人民共和国が成立し、完全に国民党は台湾に移り住みました。
巨大なものは持ってこれなかったので、全てが運ばれたわけではないですが、貴重なものが大量に台湾に運ばれています。
しばらく宝物は倉庫に保存されていたのですが、1965年11月12日、台湾の故宮博物院が完成し、次の日一般公開されました。
当時の展示バリエーションは、法書、名畫、銅器、織繡、瓷器、玉器、珍玩、図書、文獻など1,573件だったそうです。
故宮博物院に所蔵されている文物は2019年8月末時点で、総点数69万件を超え、3000〜5000点を定期的に入れ替えて展示をされているようです。
通常、国立故宮博物院の入場料は大人350元。
今回はFunNowで販売されているすぐ近くにある順益原住民博物館とのセットチケットで行ってきました。
順益原住民博物館+国立故宮博物院チケットはこちら(FunNowクーポンページ)
FunNowアプリを使用すると、400元のチケットが385元で購入可能。
FunNowについてはこちらの記事で解説しています。もし、新規登録される方は、私のクーポンコード「KKYNX6G」をご利用ください。100Funコインもらえます♪
国立故宮博物院+順益原住民博物館のセットチケットですが、チケットが順益原住民博物館に属しているため、順益原住民博物館で交換してください。
また、チケットの使用期間は、特にありません。1日で見終わらない!という方は、順益原住民博物館で先にチケットの引き換え見学をして、国立故宮博物院は別の日に行くことも可能です。
順益原住民博物館についてはこちら
【台北:士林】台湾で一番最初にできた原住民専門の博物館がすごい!「順益台灣原住民博物館」
台北 / 嘉義 国立故宮博物院 入場チケット(台湾)
以下の日付は、国立故宮博物院の無料参観日!チケットなしで見学することができます。
- 毎年1月1日元旦
- 元宵節(旧暦1月15日)
- 5月18日国際博物館日
- 9月27日世界観光日
- 10月10日国慶節
- 10月17日台灣文化日
ただし、人がかなり多いのでゆっくり見れないかもしれません。
ちなみに、入場料350元は外国人価格で、もし永久居留証をお持ちの方は、台湾人と同じ150元で観覧可能です。(故宮博物院チケットについて)
国立故宮博物院の場所と行き方
地下鉄の最寄駅はMRT赤ラインの「士林」駅。
そこからさらにPizzaHut、、STARBUCKSの目の前にあるバス停から「紅 30、815、304、300、255、小19、小18、市民小型バス巴1」のバス(「故宮博物館行き」と記載があるのでわかりやすいと思います)に乗って、故宮博物館で下車します。
もし台北101から行く場合は、KKdayで直通のシャトルバスが出ているので、それも楽かと思います。
ページの一番下にGoogleマップと住所を記載しているので、参考にどうぞ。
「天下為公」の巨大な門が見えたら頑張って上に上がります。
この「天下為公」は孔子の言葉で「天下は政者のものではなく、国民のもの」という意味。
貴族や王族たちのものではなく、市民に開かれた博物院であることを示しています。
ちなみに孔子の像は、以前は目立つ場所にあった気がしたのですが、見当たらず、探してみたところ、この門の向かって左側、第二展覧の前にいました。
このすぐ近くに隠れ家カフェ「富春居」もあるよ。
階段を登ったら、この道をまだまだまっすぐ進んで、左右の階段を登ります。
めっちゃ暑い・・・・。
一番上まで登ったら見えてくるこの階段の下の自動ドアが入り口です。
帰りは、故宮博物院前のバス停から士林行き、市内行きなどバスがあるのでわかりやすいと思います。
いざ国立故宮博物院の中へ
ドアを入るとすぐ目の前に、ガイドカウンターとチケットカウンターがあります。
今回は「順益台灣原住民博物館」との合同チケットを使用したので、すでに原住民博物館でチケットを購入しているので、窓口での購入する必要はありません。
博物館入場券(350元)はインターネットの公式サイトでも買えます。
中国語と英語は無料ガイドがあるんですが、日本語ガイドはありません。
- 中国語ガイド:9:30、10:00、14:30、16:00
- 中国語の週末親子ガイド(土、日):10:30、15:00
- 英語ガイド:10:00 15:00
なので、是非、150元の機械の日本語ガイド借りてください!
借りる際に身分証(居留証やパスポートなど)をデポジットとして預ける必要があります。
返却の時に返してくれます。
ちょっと借りるのが手間ですが、これは、個人的にか・な・りオススメです。
詳しくてわかりやすい解説ですし、作品の背景にある物語も語られるので、すごく良いです。
荷物が多い方は、入って右側にあるロッカーに無料で荷物を預けられます。
ロッカーのドアには一つ一つ絵が書いてあって、これもすごく可愛い!
ロッカーの利用自体は無料なんですが、鍵をかけるときに10元玉が必要になるので、10元玉のご用意を。
返却の時にこの10元は戻ってきます。
荷物も預け終わって楽になったら、さあ展示室に入りましょう!
画面の中央部分に赤外線のゲートがあります。
館内は、フラッシュ禁止、三脚&自撮り棒禁止、水分など飲み物の持ち込み禁止です。
展示室には無料の水飲み場があるので、水分補給は心配ありません。
では、いよいよ、チケットを見せて、赤外線センサーを通り、裏にスタンプを押してもらいます。
ちなみに、チケットは当日中有効で、一旦休憩で外に出ることが可能です。
出る際は、ゲートでスタンプを手に押してもらってください。
手が嫌ならチケットにも押してくれるみたいです。
見所をご紹介!
それでは、ここから私の独断と偏見で見所をご紹介していきます!
数が多すぎて本当に迷うほどなので、今回ご紹介するものは本当に100万分の1、1000万分の1です。
ちなみに、補足情報ですが、故宮博物院で一番金額的な価値があると言われているものは「書物(書道とかの書)」だと、観光ガイドをしているタクシーのおじさんに教えてもらいました笑
何はともあれ、まずは3階へ!
まず、展示室に入ったら、真っ先に行って欲しいのは3階の向かって左側にあるここ。
ここには国立故宮博物院に言ったら必ず見ないといけないものがあります!
清)翠玉白菜 Jade Cabbage
この白菜は翡翠でできた、清の時代の皇帝「光緒帝」の妃「瑾妃(きんひ)」の花嫁道具。
よく見ると葉っぱにキリギリスとイナゴが彫られているのですが、白菜には、清白というイメージがあるため、花嫁の純潔という意味があり、キリギリスとイナゴはたくさん子供を産むことから、子孫繁栄を願って作られています。
自然のままのこの色のとても貴重なこの翡翠は、作者は不明ですが、雲南もしくはミャンマーあたりの翡翠を使っているらしい。
ちなみに、瑾妃の妹「珍妃」も光緒帝の妻となり、実は妹の方が愛されたみたいなんですが、叔母の西太后から嫌われ毒殺されていて、結果、瑾妃の方が長く生きたらしいです。
清)肉形石 Meat-shaped Stone
この豚の角煮は天然石(髄玉というメノウ類の鉱物)で作られた「東坡肉」。
長い年月をかけて、さまざまな環境の影響で一層一層形成された天然石を職人の力で、さらにリアルな豚の皮の質感や光沢、毛穴の様子まで忠実に表現されています。
清朝の第5代皇帝、雍正帝(ようせいてい)の宮殿の養心殿の三希堂に陳列されていたもの。
この白菜と角煮は、故宮博物院の目玉!
人がめちゃくちゃ多いですが、真っ先に行って絶対見て写真に納めてください!
後に行くと他の資料を見終わって疲れているので、この大行列が億劫になります笑
戰國中期:紀元前4世紀ー紀元前3世紀)嵌孔雀石綠松石犧尊
Zun wine vessel in the shape of animal with malachite and turqoise inlay
すごく可愛い!と思って解説を見てみたら、お酒を入れる急須でした!
なんてオシャレで可愛い食器だ・・・!
この動物は「貘(バク)」ではないかと言われています。
西周晚期:紀元前9世紀ー紀元前771年)毛公鼎
Ding cauldron of Mao-gong
麒麟のとって(みた瞬間カタツムリかと思いましたが笑)の水瓶「毛公鼎」。
中に細かーい文字で、その当時の歴史的な出来事が記録として、ぎっしりと書いてあります。
西周晚期の青銅器はシンプルもの特徴ですが、これはとっても可愛かったです。
西漢晚期至東漢:紀元前73-紀元後220)玉辟邪
Jade Bixie Amulet
この玉でできている玉辟邪(玉へきじゃ)は、王様が職人に作らせたもの。
獅子でも麒麟でもドラゴンでもなく、これは辟邪。
辟邪とは神獣の一種で国が荒れている時に現れて乱れた世をおさめる神獣とされており。
王様がこれを作った裏の意味が込められていると解説されていました。
詳しくは現地で解説を聞いてみてください^^
無料の水飲み場あり、空の水筒を持っていって、ここで入れている人も何人かいました。(展示室内では飲まないでくださいね)
このすぐ隣にはトイレもあります。
備え付けてある、こんな特製の紙の使い捨てのコップで水を飲みます。
アクセサリーや綺麗な玉を見学しに2階へ
清 乾隆:1736-1795)沉香木鑲珠玉如意
Agarwood ruyi scepter with pearl-and-jade inlay
中国語学習者に個人的にみて欲しいのはこの木の棒「如意」。
如意(ルーイー)とは、孫の手のような使い方をされるもので、よく挨拶言葉で「萬事如意(なんでもうまくいく)」とか言ったりするんですが、それはここからきています。
如意のように、痒い所に手が届く、遠くのものが取れるということからきている中国語なんですよ^^
カラフルな帯&髪飾り
当時貴婦人たちがつけていたアクセサリーの一種ですが、今見てもすっごく可愛い!!!!
と同時に、こんなふわふわの毛束が今でも綺麗な色で残っているなんて保存状態の素晴らしさですよ!
この飾りひとつひとつもこんなに細かい模様がついています。
この写真は玉を掘って作られたもの、他にも木製の彫物や小さな石を組み合わせたものなどバリエーション豊富です。
西漢晚期至東漢:紀元前73ー紀元後220)金片包玉豬 一對
Jade Pigs wrapped in gold foil apair
これは、亡くなった方を棺桶に入れる時に手に握らせる豚ちゃん。
豚はたくさんなんでも食べるので、裕福を意味し、あの世に行っても困ることがないように願って握らせるらしいです。
一對(セット)という記載があり、2つセットで両方に握らせます。
民國)碧玉屏風
Green Jade Screen
この屏風は中日戦争の時に汪精衛から日本の天皇へ送られたもので、戦後台湾に帰ってきました。
当時は緑の部分が翡翠(ひすい)だと思われていたため、「翡翠屏風」と間違って呼ばれていたんですが、のちの鑑定後碧玉(へきぎょく、ブルーサファイア)だということが分かり「碧玉屏風」と名前を改められたそうです。
煌びやかな仏教芸術や書物を見に1階へ
明 崇禎四年銘)青銅鎏金佛塔
Stupa Gilt bronze
1階の仏教芸術の部屋にあるこの金ピカの仏像。
その細かい細工と金色の美しさに魅了されます。
ぜひ裏も見て欲しい!
細かい文字や仏様がぎっしりと刻み込まれています。
写真や映像では見れない裏の部分まで、360度ぐるりと見学できるのも博物館の魅力ですよね!
この手紙は、皇帝からの返事赤文字入りの通達手紙。
遠征に行かせた兵士や調査隊からの報告書ですが、その一つ一つに皇帝が返事を赤文字で書いています。
皇帝が書いている「朕知道了」という言葉がなぜか台湾人の中で今ブームです。
「朕」とは皇帝のみが使うことを許されている一人称、「我」と同じ意味です。
中国語学習者なら、少し古文に近いので難しいですが、この赤文字の返事文なんて書いてあるかきっと読めると思いますよ!
こんな数千年前の文章を直接翻訳せずに読むことができると中国語の勉強しててよかったと感動します。
清晚期:1850ー1900年)雕象牙透花人物套球
この象牙の飾りもとても有名!
1つの象牙をくり抜いて、くり抜いて切れ目なく彫られており、中の玉は指を入れて動かすと動き、それぞれが独立しています。
この時代、どのれだけすごい技術か見せつけることに躍起になっていたらしく、より精密な巧妙な技を駆使した作品が生み出されたそうです。
お土産ショップ
2階の真ん中にあるガラス張りのショップは本屋さん。
国立故宮博物館に所蔵されている作品の写真集や資料等が販売されています。
少しだけ雑貨もあります。
その本屋さんの目の前二箇所にもこんな小さなお土産屋さんがあります。
二箇所あり、ここは雑貨中心。
置いているものが微妙に違ったりします。
ただ、一番お土産屋として充実しているので、行って欲しいのは、地下。
ここは展示会場の外で、上部で紹介しているチケットカウンター目の前の階段(エスカレーターかも)を降りると、見えてきます。
中は、こんなメイドイン台湾(MIT)の商品がズラーり!
台湾ブランドのインク「釉色鋼筆墨水」もたくさんの種類が扱われていました。
ただ、割引してたので、なくなるともうないかもしれません。
最近流行っていて、買いやすいものといえばマスキングテープ。
「朕知道了(世はわかった)」の文字までテープになってます笑
全てではないですが、どんなお土産があるかはここで確認で行きます。

まとめ
今回は、改めてじっくりと国立故宮博物館へいってきました。
すでに4回目くらいなのですが、やはり何回言っても面白い!
展示が入れ替わることもあるので、必ずしも紹介した作品が観れるとは限りませんが、他にも本当にたくさんの文物がありました。
フィギュアなどもお土産ショップに売ってありますよ^^
また、ガイドなしだとどれを見たらいいのかわからないと思うので、ここで効率よく回る方法をアドバイス!
それは「中国語ガイドのあとをついていくこと」
各スポットに止まりながらガイドされていると思うので、そのガイドのあとをついて行きつつ、ガイド機械で日本語ガイドを聞くのがオススメです笑
たまに日本語ガイドがないものもあるので、それはしょうがないですが。
また各文物について、中国語ですがフロアの紹介と一部文物の紹介専用サイトも用意されています。
順益原住民博物館+国立故宮博物院チケットはこちら(FunNowクーポンページ)
FunNowアプリを使用すると、400元のチケットが385元で購入可能。
FunNowについてはこちらの記事で解説しています。もし、新規登録される方は、私のクーポンコード「KKYNX6G」をご利用ください。100Funコインもらえます♪
セットだけでなく、原住民博物館のみ見にいきたいという方は単体の割引チケットもあります↓
台北 / 嘉義 国立故宮博物院 入場チケット(台湾)
故宮博物館についてYouTubeでも解説しているのでどうぞ^^
Vlogで紹介しているサラダの軽食を食べたカフェは、故宮博物館の中に入って右側にある「閒居賦」というカフェです。(雞肉沙拉 100元,雪碧汽水 45元)
国立故宮博物院へのアクセスと詳細
国立故宮博物院(HP、Facebook、YouTube)
時間 08:30~18:30(金土~21:00)
電話 02-6610-3600
住所 台北市士林區至善路二段221號
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