【台北の生活】店舗数1300超の台北最大小売市場がリニューアル「環南市場」

台北

毎週、必ず伝統市場で買い物をしていて、台湾生活には市場は欠かせない存在だと思っているRie(X rieasianlife、IG taiwanandasia1708)です。

私は現在は高雄に住んでいるんですが、2022年までの8年間は台北市、新北市に住んでいました。

その時も家探しの際は、「絶対に伝統的な市場が近くにあること」とこだわっていたほど、いろんな市場に通いまくっていました。

そんな市場好きな私のもとへ一通のメールが届きました。

「私たちの市場が2025年2月18日にリニューアルオープンするんですが、是非、日本の皆様に紹介してくれませんか?」というもの。

「なんだって!新しい市場とな!!!!」と、すぐに飛びつき、オープンして早速みに行ってきたので、皆様にご紹介します!

<お得なイベント情報>
環南市場では、不定期で様々なイベントが開催されています。
2025年3月5日、3月7日〜9日 500元消費クーポン”も”入った福袋(500元)が朝7時に一日250個限定で販売されます!
福袋イベントの詳細はこちら

 

環南市場って?どこにあるの?

環南市場(環南綜合市場)は、1978年に営業を開始、第一次の途中改修(2020年3月)の臨時オープンを経て、第二次の最終改修(2023年末)、いよいよ2025年2月18日に10年近い期待の末、リニューアルオープンを迎えました。

現在、台北で最も新しい、最大の室内型公設市場です。

場所は、龍山寺から少し南に下ったところにあるので、龍山寺からはバスやYouBikeで10分ほどで行けます。

MRT「龍山寺」からバスで行かれる場合は、651番で「環南市場」下車、または、265番で「西園路二段」下車、徒歩2分程度で行くことができます。

環南市場Facebook
時間 2:00〜12:00(月曜休み、定休日は公式FBをみてね)
2025年定休日カレンダー
住所 台北市萬華區環河南路二段 245 號

ちなみに、今回は台北駅から「265番」のバスで行ってきました。

出発からだいたい15分ほどで到着、徒歩で2分くらいで市場につきました。(265番以外にも市場まで行ける経路がありそうだったので、行かれる際はGoogleマップで経路検索してみてください)

最寄りのYouBikeステーションは建物の横の大通り(艋舺大道)沿いにあったので、かなり市場の近くに停めることができます。

自転車やバイクで行かれる現地在住の方は、YouBikeステーションの向かい側に野外駐輪場もありました。

到着して本当にびっくりしたのが、その大きさ!

(全体写真を撮るには、かなり離れるか、魚眼モードにしないと全体が入りきれないほど)

改修前改修後
敷地面積約3500坪約7〜8000坪
利用状況1、2階:全て市場1階:市場、2階:飲食店街、倉庫など

改修前の敷地面積は、約3500坪だったのを、リニューアルした現在は約7〜8000坪と2倍の広さになっており、台北最大の市場です。

地下2階、地上6階の建物で、1階が市場組織と2階が飲食店エリア、その他屋上までが倉庫や駐車場となっています。

市場へは車やバイクで来る方が多いらしいのですが、駐車場が足りない問題は発生しないと思われるほどの駐車面積を誇っています。

このグリーンが目立つ巨大市場は、環境を考えた様々な対策がされています。

油煙の排出減少、通気性を向上させた空調システムの改善、建物自体のグリーン計画(規畫綠化)で屋上や周囲の植物の増加など、細かな対策がたくさんされています。

 

また、2024年5月10日に豊洲市場と環南市場は「姉妹市場」の覚え書きに著名されています。

今後、豊洲市場から日本の食材を台湾へ、環南市場から台湾の食材を日本へ、直輸出入し合う市場交流も盛んになりそうです。

関連新聞:紅到日本去!環南市場與日本豐洲市場合作 推動產地直送美食

 

ちなみに、2024年5月に、1991年の環南市場のを舞台にした青春映画「環南時候」が公開されています。

 

計1,323店舗の市場内を徹底解説!

こちらが、市場の1階の地図で、写真「東2門」の入り口は、地図の下側になります。

計1,323店舗のエリアは、販売している商品の種類で色分けしてあります。

  • 緑:野菜
  • 赤:4本足の肉類(豚、牛など)
  • ピンク:加工食品
  • 青:魚介類
  • 茶:2本足の肉類(ニワトリ、鴨、アヒルなど)
  • 黄:フルーツ(かなり少ないです)

野菜エリアが半分を占めています。

 

ポイント1:一目瞭然の可愛い看板

この色分けが、各お店の看板と連携していて、お店は看板を見ると一発瞭然!

市場が提供している基本の看板には、商品の種類に合わせて色を変えてあります。

さらに、販売商品のイラストも描かれていて、わかりやすいだけでなく、めちゃめちゃ可愛いです!!

そんな中、店舗によっては、もっと分かりやすいようにデザインを凝ってる店舗もあります。

どれもとっても可愛いしお店の特徴が出ているので、デザイン巡りも楽しいですよ。

 

ポイント2:明るくて清潔な衛生環境

入って一番に思ったのが、「市場特有の匂いが少ないし、明るい!」ということ。

実は、かなり昔に環南市場に通りかかったことがあったんですが、その時は、古い伝統市場って感じで、暗くて、匂いも結構する感じだったんですが、現在の市場は全く違います!

最初に足を踏み入れたエリアは、豚肉牛肉が並ぶエリアだったんですが、肉の臭みだけでなく、強すぎる消毒の匂いもしないんです。

普通どんなに綺麗な市場であっても、多少なりとも肉の臭みってしますよね。

そういうところから、台湾に長年住んでいる日本人でも、野菜は市場で買えるけど、肉は衛生面が怖くて買えないって人多いと思います。

衛生管理の徹底と空調システムの改善、照明含め明るい市場を目指すことでかなり改善されているとのこと。

また、毎日店舗にゴミを集めに来る「市場内ゴミ収集車」があります。

当日出たゴミを全てゴミ収集車が回収し、野外にある巨大冷蔵庫で完全集積冷凍。

その日のうちに台北市の巨大収集車が回収していく、というニオイやゴミが市場内にも施設外にも貯まらない仕組みを実現されています。

私が行ったときはもう市場の営業が終わりがけの昼11時ごろだったんですが、営業を終えた店舗は、洗剤でしっかりテーブルを磨いていたり、お湯を使って器ケースを熱湯消毒されていました。

そのおかげで、同じく市場を敬遠しがちな台湾人の若いお客さんも増えてるそう。

私も、この市場なら、お肉買いに通えるなと思いました。

 

ポイント3:価格の安さ!

環南市場は、レストランや業者が直接食材を買い付けるような卸売市場ではなく、あくまでメインのお客さんは個人家庭客が多いです。

しかし、店舗数がめちゃめちゃ多いので、競争がかなり激しいです。

この市場に入っているお店は、通常の卸売市場から食材を仕入れる経路ではなく、直接農家さんから仕入れているところが多く、一般人向けの小売市場だけど、卸売市場の金額で食材を購入することができます

私はいつも野菜の卸売市場で野菜を買うのですが、そことほぼ変わらない価格でびっくりしました。

台湾の物価はどんどん上がってるので、こういう場所を見つけれると自炊派は嬉しいですよね!

それと、市場を見て回っていて気づいたことが一つ。

豚肉屋のテーブルを見てみると、「ステンレスのテーブル」とこんな「木のテーブル」の2種類があるところに気づいたので、管理人の方に聞いてみました。

このテーブルは、どちらのタイプにするかお店が選べるそうなんですが、「木材のテーブルのお店は、早朝2時に来ると巨大な豚が乗っているよ」とのこと!!!!???

そう、ここで豚ちゃんたちを捌いてます。そりゃ、新鮮じゃないわけがない。

深夜2時になると、この商品をトラックから降ろす専門の入り口(荷下ろし場)に巨大なトラックがやってきて、各店舗に食材が運ばれていく仕組み。

ちなみに、その食材を荷下ろし場から店舗に届ける方は、それ専門の方々らしい。

そう考えると、店舗数1,300店x2人と考えても、それに加えてお店をサポートする方々で、毎日2,000人近い方々が働いていらっしゃる本気で巨大な市場だということがわかり、圧倒されました。

 

環南市場の深夜の食材が入庫され、準備をされている様子を撮影されている映像があります(↓)

Huannan Market, 2025 Fortune Bag Event Coming Soon… 環南市場福袋活動即將開始

この時間はまだ販売開始されてないですが、見学に行くのも楽しそうです。

 

ポイント4:専門店の多さ

歩いていて気がついたのが、販売商品の部位や種類がめちゃめちゃ細かい

左の写真がイカ専門店、右の写真が三色卵専門店。他にも、肉系だと内蔵専門店なんかもありました。

一部の店舗では「日本の」鍋の材料専門店なんかもありました。

日本から輸入してきた鍋材料らしいんですが、その日はちょうど営業終了していて見れず。何が売られているんだろう・・・気になる。

自家製のお漬物屋さんやお惣菜屋さんも数店舗あって、毎日のおかずに困らなさそうです。

台湾在住者の方だけでなく、旅行者の方でも少量から販売してくれるので、ホテルでお酒のおつまみを購入するのにおすすめ。

 

ポイント5:伝統文化もちゃんと残ってます

リニューアルして綺麗になった市場だけど、ずっと使い続けている道具も健在!

市場って一番生活文化を感じられる場所だと思います。

観光客にとっても料理をするための食材を購入することはできないけれど、こういうローカルを見に行かれる方も多いと思います。

40年以上運営されている伝統市場、施設が新しくなってもやっぱり長年使い続けている古道具は手放せません。

左側の竹籠は、大きめの野菜(白菜やキャベツなど)を運ぶカゴで、右側の木枠はアサリの大きさを図る物だそうで、優しいおばちゃんが使い方を教えてくれました。

 

ポイント6:2階のレストランエリア

今回の改修に合わせて、新設されたのがこのレストランエリア。

市場で働く皆さんを支える飲食店なので、営業時間も早朝から12時前後まで。

私が行った時に販売されていたのは、お惣菜のお弁当、カレー、牛肉麺、炒め物類、魯肉飯、麺類、朝ごはん(サンドイッチ、蛋餅など)、ベトナム料理、ドリンクなどなど。

一階が生鮮市場ということもあり、綺麗な空間で新鮮な食材で作られた台湾の「ザ・市場飯」を食べることができます。

まだ入ってない店舗もありそうだったので、今後も増えていきそうです。

 

行ってみた感想

今までいろんな朝市に行ってきましたが、やっぱり新しいというだけあって、この清潔さにはびっくりしました。

もちろん他の市場も衛生管理頑張ってますが、どうしても肉類魚類がある市場は特に匂いが気になるところが多い。売ってるものの鮮度は良いし、洗ったり、火を通したりするので、大丈夫だとは思いつつ、日本人にとっては、心配なところも多いのは確か。

私も日々市場で買い物してますが、お野菜や魚介類は頻繁に買いますが、まだ肉は冷蔵庫があるようなお店じゃない限り、買うことができません(汗)←私は10年のローカル訓練をしてるので、比較的買えてますが一般的な日本人は無理って方が多いかと。

そんな私でも、まだ永和に住んでいたら(高雄に引っ越してくる直前まで、永和区に住んでました)、毎週通って、お肉、お魚、お野菜、お惣菜とここで買うのは確実(スーパーに行く頻度が減りそう笑)

食材が新鮮なだけでなく、何より安い!!!小売市場が卸売価格で買えるのって貴重ですよね。

交通はすこし工夫する必要はありそうですが、もし長く台湾に住まれている方や台湾人と結婚されていたりして、車やバイクを持っている方は、週一回の買い出しにかなりおすすめです!!

 

 

環南市場へのアクセスと詳細

環南市場Facebook
時間 2:00〜12:00(月曜休み、定休日は公式FBをみてね)
2025年定休日カレンダー
住所 台北市萬華區環河南路二段245號

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