今年も行って来ました。
台東で年に1回、2年に2回ある原住民「アミ(阿米)族」の音楽祭。
4年に2回開催されている音楽祭。
2016年、2017年と2回連続で行われたので、来年はお休みです。
*2年開催し、2年休むので、次の開催は2年後の2020年です。
今年も你好我好(友達が仕事をしてるお店)のメンバーに混じっていってきました。
土曜の朝飛行機に乗り込み、日曜の夜帰る弾丸ツアーですが、やっぱり行ってよかった!
2017年の様子をレポートします!
阿米斯音楽節とは?
阿米斯音楽節は、アミ族出身のミュージシャンSuming(舒米恩)がはじめた、台湾の原住民アミ族の音楽祭です。
公式サイトはこちら
台湾には16種類の原住民がいます。
原住民は、歌がうまく、顔立ちもはっきりしていて、芸能人やモデルにもたくさんいます。
ちなみに、原住民の血を引く芸能人もたくさんいます。
タイヤル族(泰雅族):日本でも人気な「ビビアンスー」、流星花園の「言承旭」「周渝民」。
アミ族(阿美族):海角七号で主演を務めた「范逸臣」、歌手の「A-Lin」、「蕭敬騰」、「羅志祥」。
バブラ族(巴布拉族):安室奈美恵とコラボしたことでも有名な歌手「蔡依林」。
プユマ族(普悠瑪部落):張雨生が生み出した実力派歌姫「張惠妹」。
そんな歌やお祭りが大好きな原住民たち。
この音楽祭はアミ族だけでなく、他の部族も一緒になって伝統的な歌や食べ物や技術などで楽しく交流しあうお祭りです。
どこで開催されるの?
毎年、台東の都蘭という阿米族が多く住む小さな町の都蘭國中で行われています。
台北から都蘭への交通手段としては、以下の3種類
1)飛行機(1H)+タクシー(0.7H)
2)新幹線(1.5H)+電車(3.5H)+タクシー(0.6H)
3)特別電車(3.5 – 4.5H)+タクシー(0.6H)
4)特急電車(5H)+タクシー(0.6H)
去年は特急電車で5時間かけて行ってかなり辛かったので、今回は、初の国内線で行きました。
今回の航空会社は「UNI AIR」を使用しました。
いつも海外旅行はexpedia台湾版で買うんですが、今回は価格比較でCripっていうサイト使ってみました。
松山→台東 10:00発、11:00着 2,042元
台東→松山 18:10発、19:10着 2,093元
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計 4,135元(15,500円)
外国人限定でKKdayからもお得な航空券もうられてるので、ご活用ください。
小型機なので、結構揺れます。
空港に着いたらすぐタクシーに乗り込みます。
一応連絡バスもあるみたいなんですが、ちょっと辺鄙なところにあり、遠いのと本数も少ないのでタクシーが一番いいです。
途中、こんな海が広がる高速道路を走って行きますよ!
台東空港から会場の都蘭國中までは40分くらい。(560元でした)
とか思いつつ、無事到着。
いよいよ会場へ!
この看板が都蘭國中の入り口。
ここからさらに坂を500mくらい?登ります。(結構つらいw)
イベントも11時始まりでしたが、12時開始になぜか延期され(笑)
開会式にも間に合いました。
2017年、阿米斯音楽節いよいよ開会!
雨が降り出しましたが、開会の歌。
開会の法螺貝(なかなか音がならないw)
開会の大砲?も雨で湿気って、「ぽんっ」と可愛い音w
ゆる〜く、楽しい開会式でしたw
会場の様子
会場に入る時にこんなリボンをもらえます。
音楽祭のチケットとリボンを交換してもらって、これが入場証になります。
毎年デザインが違うので、このリボンも楽しみの一つ。
音楽祭が終わったら、記念に持って帰れますよ。
今年はこの入場券のリボンをブレスレットに変えてくれるお店が出ていて、すぐにブレスレットに作り変えてもらいました。可愛いーー!
会場内はこんな感じで、テントがずらっと並び、お土産や食べ物を売っています。
もちろん販売されているものは全て原住民の伝統的なものばかり。
原住民文化好きには、無茶苦茶テンション上がります笑
原住民ガチャポン。1回50元。
むちゃくちゃ可愛いいいいいいいいいい!
ワークショップなども行われていて、この日はマクラメバック(ロープを編んで作るもの)を作ってました。
それと運動場の砂で子供達が文字や模様を描いたりして遊んでたりもするんですが、この模様もまた可愛いですよ!
イノシシ肉を石の上で、竹のトングを使って、焼いてます。
もちろん買いまして笑
こんな感じで玉ねぎとぶつ切りのお肉を葉っぱに入れてくれます。
こちらは竹にもち米とピーナッツを入れて蒸したご飯。
ご飯の甘みはありましたが、味がなかった笑
この音楽祭は、ゴミを出さないように、お皿やお箸、コップは基本ありません。
葉っぱに入れてくれたりしますが、一応持って行ったほうがいいですよ。
学校側の控えエリア。
ここではいろんな部族の方々が民族衣装に着替え出番を待っていたりお酒を飲んでいたりしています。
タイミングが良ければ、お願いすると写真を一緒に撮ってくれる方がいらっしゃるかも!
演目のご紹介。
開会式が終わりしばらくすると、原住民の方々の伝統的な演舞などが始まります。
その全ては、彼らが獲物を得た時や喜び、結婚式などで行う催事的なものばかり。
原住民資料館などに行くと、演技的にステージの上で行う演舞を見ることはできます。
でも生で、本当に一般の原住民の方々がやるところを見るのは、とても貴重です!
これは、サオ族(邵族)の石を叩く神聖な音楽。
コンコンコンと長さの違う棒や大きさの違う石を叩くことで、いろんな音階の音が響いて、素敵な音色です。
こちらは、凶暴と言われているブヌン族(布農族)の獲物をどれだけ倒したのかっていう舞。
頭に仕留めた動物の剥製を被っています。
自分の発表が終わると、お酒を飲み回すので、このあとベロンベロンに酔っ払いきます。
原住民の方々はお酒に強く、さらにお酒が大好き。
係員の方も音楽祭が始まる前から、むしろ前夜からずっと飲みっぱなしの方もちらほら笑
これはアミ族の踊り。
若手が男女にわかれて10周同じ動きをします。
司会者もアミ族なので、「揃ってないぞ!」などなど、いろいろ茶々入れてきますが、気を散らさないように頑張って踊ってました笑
途中音楽につられて犬も乱入笑
気にせずぐるぐると踊り続けていました。
音楽祭は昼だけじゃない!夜もあるよ!
日が落ちてきて、灯籠に明かりがともり始めると、夜に引き続きます。
日が暮れてきたら大人の時間。
中学校の敷地内にある体育館は、ライブバンドの放送で盛り上がります。
ここではアミ族を中心に、アマチュアバンドから有名な原住民出身のミュージシャンの方々も参加して歌を披露します。
原住民の方々は本当に歌がうまい!もちろんみんな生声です。
お客さんも一緒に大合唱したりして、距離感が全くないアットホームな音楽界になります。
毎年だいたいクライマックスに歌うのが、会を主催している舒米恩。
2017年は、時間の都合上聞けなかったんですが、2016年は、映画「太陽的孩子」の主題歌も生で歌いましたよ!
以下、2016年の音楽祭の時の映像。
体育館の中だけじゃなく、外でもこんな遊びが↓
運が良ければ、こんな風に体育館の前で数人の原住民の方々と一緒に、輪になって歌いながら伝統的なダンスをぐるぐる回りながら踊る遊びも始まりますよ!
これめっちゃくちゃ楽しい!
これも2016年の写真ですが、たくさん回って踊った後に、写真撮影もしっかりしてもらっちゃいました。
みなさんすっごく優しかった!
終わりに
もともと私が台湾の原住民音楽に生で触れたのは、まだ台湾に来る前、作家でコーディネーターの青木由香さんが福岡にスミンを連れて、チャイナエアか何かのイベントでトークショーをやった時。
その時初めて聞いた、原住民音楽、スミンの歌声に魅了されました。
それからもう5年以上経って、青木さん家族とも仲良くさせていただき、こんな素敵なイベントにも参加できて、感無量です。
それに、私は、原住民の衣装や声や伝統が大好きです。
とても力が溢れてるのと、何よりみんないつもニコニコしていて楽しそう。
人と人との間にも垣根がなくて、肩を組み合って、お酒を飲みあう。
大事なのは「お金じゃなくて楽しく生きることなんだ」って気持ちにさせてくれます。
今年も楽しかった!また2年後!