行ったことがない場所に時間を見つけては探検に行っているRie(@rieasianlife)です。
最近高雄の周りの地方にもよく遊びに行っています。
先日、屏東の潮州という街を散歩していたところ、1964年5月創業の50年以上続く小さな漢方茶に出会いました。
どこにあるの?
場所は、潮州のランドマークとも言える「三山國王」廟の目の前(中?)。
三山國王っていうのは、中国南部の潮州人(広東人)や客家系の方々の間で信仰されている神様が祀られていることが多い廟。
よく客家廟の一つと説明されることもあるんですが、そうとも限らず、閩南系(潮州人、広東人など)も合わさっていたりするため、必ずしも客家系とは限らないみたい。
ただ、この廟の周りにはたくさんの板條(客家の方々の伝統料理で、きしめんのような平たい麺料理)のお店があったので、この地域自体は、客家の方々が住む地域の一つなのは確かだと思われます。
この潮州の三山國王には、巾山、明山、獨山の3人の神様がいらっしゃるようです。
話は戻って、今回紹介するお店は、この大きな門を潜って右手にあります。
緑色の雨日差し避けの下に白背景に同じ緑色の文字で「林耀輝草茶」という看板があるので、門を潜りさえすれば、見つけやすいです。
時間 8:30-22:00
電話 08-789-8298
住所 屏東縣潮州鎮西市路33-5號
ちなみに、ここへ行くにはちょっと回り道をすることになるんですが、その道は裏手側。
お店自体はぶち抜きで向こう側からも見えるんですが、漢方茶を購入する場合は、廟側に移動する必要があります。
林耀輝草茶について
民国53年(西暦1964年)三山國王廟の前で林耀輝さんが竹棚で売り始めた「正藥茶」から始まりました。
*お持ち帰り用の袋に1966年と書かれていたんですが、資料を調べて民国で計算すると1964年でした。
林耀輝さんは元々整骨師(整体師)をされていたんですが、そこから漢方茶の研究家になられました。
当時、潮州は台湾の中でも戲院(演劇や映画などを見る娯楽施設)が密集していた場所。萬寶、新山、潮州、東海など8つの戲院が営業していたらしく、そこでこの漢方茶を販売されていたそうです。
林耀輝おじいさんはもうすでに引退されて、2代目の娘さんの林秀雀さんへ受け継がれています。
ちなみに、林耀輝さんは、三山國王の董事長もされていらっしゃったそうです。
漢方茶はこれ!
- 林耀輝草茶(一袋13元)
屏東は台湾の最南端の県。年中気温が高めで、夏が長い場所です。
そのため、ここで売られている漢方茶は、冷たい状態で飲むと解熱作用が、暖かい状態で飲むと寒さを和らげるお茶とのこと(涼喝降火、熱飲去寒)。
ちょっと甘い漢方茶は、クセもそこまで強くなく、確かに飲むとなんだか涼しくなった感じがしてすごく美味しい。
夏にぴったりなハーブティーでした。
レトロな袋に直接ストローをブスッと刺して飲むのも可愛い。
しかも、おいしくて安いハーブティーだけでなく、私がカメラを持っていたからか店番をされていたおじさん(おじさんがいうには、息子さんが今やりくりされてるらしい。ってことはこの方は3代目のお父さん?)と話が盛り上がりました。
おじさんは以前、潮州で写真スタジオのオーナーをされていたらしく、若い頃のカメラマン時代の話をしてくれました。
また、私が日本人とわかると、この地方の日本時代の話もしてくれて、とっても面白かった!!
おいしくて、人情味のあるこのお店は、私の潮州へ行ったらい絶対行くお店になりました。
話が盛り上がりすぎて、おじさんもすごく楽しかったのか、「今から潮州観光に行くなら持って行きなさい!」と2袋もお土産をくれました。
林耀輝草茶へのアクセスと詳細
林耀輝草茶
時間 8:30-22:00
電話 08-789-8298
住所 屏東縣潮州鎮西市路33-5號
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