台湾で2匹の保護犬と生活しているブロガーRie(@rieasianlife)です。
1匹目のハルちゃんを引き取って2年、2匹目のナツちゃんを引き取ってもうすぐ1年が経とうとしています。
当たり前ですが、台湾も日本同様に狂犬病など犬たちに定期的な予防接種も必要です。
ただし、その種類や補助などは日本ともしかしたらちょっと違うかも?
今回は、そんな台湾で犬を飼う方が1年間にやらないといけないことをまとめてみました。
*今回の記事は、個人の見解&体験談のため、強制的に進めるものではございませんが、お医者さんの指導のもとでしっかりと摂取を続けたいと思っています。ご理解の上、ご参考になれば幸いです。
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犬の病気と予防
大きな公園が大好きなハルちゃん
大切なペットたちも人間と同様、防げるものはしっかり防いでより長生きして欲しいですよね。
今回は、私のように台湾で犬を飼う方へ&自分の忘却録に、2匹が1年間で接種しているワクチンや感染症予防をまとめました。
動物病院で予防摂取をする方は、健康手帳をいただけます。
犬の感染症について健康手帳には以下の病気が書かれていたので、中英日を記載してみました。
日本語に訳すと聞いたことある病気がいくつかありました。
- 狂犬病(Rabies)狂犬病
- 犬瘟熱(CanineDistemper, C.D.)犬ジステンパー
- 犬小病毒性腸炎(Canine Parvoviral Enteritis)犬パルボウイルス
- 犬傳染性肝炎(Infectious Canine Hepatitis, ICH)犬伝染性肝炎
- 犬冠狀病毒腸炎(Canine Coronavirus Enteritis)犬コロナウイルス
- 鉤端螺旋體症(Leptospirosis)レプトスピラ症
- 犬傳染性支氣管炎(Infectious Tracheobroncheitis)犬伝染性気管気管支炎
- 犬舍咳(Kennel Cough)犬伝染性気管気管支炎
- 犬副流行性感冒(Canine Parainfuenza)犬パラインフルエンザ
- 犬心絲蟲症(Heartworm Disease)犬糸状虫、フェラリア
甘えたい時のハルちゃんは激しい笑
以下、犬猫でよくみられる寄生虫。
画像検索するとだいぶ気持ち悪いのでお気をつけください(汗)
- 腸内:蛔蟲(Roundworms)ヒトカイチュウ
- 腸内:鉤蟲(Hookworms)鉤虫
- 腸内:條蟲(Tapeworms)サナダムシ
- 腸内:球蟲症(Coccidiosis)コクシジウム
- 腸内:鞭蟲(Trichuris trichiura)鞭虫
- 犬疥癬蟲症(Canine Scabies)イヌセンコウヒゼンダニ
- 毛囊蟲症(Demodicosis)犬ニキビダニ症
- 壁蝨(Ticks)マダニ
- 跳蚤(Fleas)ノミ
うちの子たちは耳がでかい
以下は、よくある耳の病気
- 犬皮屑芽孢感染(Malassezia infection)マラセチア・ファーファー
- 細菌感染(Bacterial infection)細菌感染
- 耳疥蟲感染(Ear mite infection)耳ダニ感染
すごいいろんな種類がありますね・・・。
感染源は、蚊やノミを媒体にするもの、他の犬からうつってしまうもの、水などから体の中に入ってしまうもの様々です。
このたくさんの感染症や寄生虫を予防するために、日々のケアや定期的な予防薬の摂取、ワクチン摂取が必要ということですね。
また、今回は犬のものを書いてますが、猫も特有の病気があるみたいでした。
定期的に服用している薬
うちはお薬を飲む日は美味しいトッピングの日
健康優良児のハルちゃん、ナツちゃんですが、対策のために定期的に服用・摂取している薬が2種類あります。
- お腹の薬(月1回):
体の中に入ってくる寄生虫対策(フェラリアや回虫、鉤虫など) - ノミの薬(月1回 or 3ヶ月1回):
外から寄生するような虫の対策(ダニノミなどの日本で言うフロントライン)
薬によって頻度は違います。
服用・摂取している、以前していた薬をご紹介します。
お腹の薬
- MILPRO(4粒入り)
こちらはお腹の薬で、1ヶ月に1回服用させています。
心絲蟲(フェラリア予防)、絛蟲(サナダムシ)、蛔蟲(ヒトカイチュウ)、鉤蟲(鉤虫)、鞭蟲(鞭虫)を駆除を行うもの。
犬の体重によりタイプが違いますが、うちは17kgと16kgなのでこの箱。
1箱4粒入り(4ヶ月分)で700元です。
- 倍脈心 ミルベマイシンA(6粒入り)
こっちは、ナツちゃんが小さい時に服用していた、お腹の薬。
心絲蟲(フェラリア予防)、蛔蟲(ヒトカイチュウ)、鉤蟲(鉤虫)、鞭蟲(鞭虫)の駆除を行います。
これは量が多く、体重によりですが、1回1粒で6粒入りで1200元(当時、ナツちゃんは体重が6kgだったので、10kgまでは半粒を与えてました)。
日本のお薬で、日本でもお医者さんに行くともらえます。
現在では、ナツちゃんもハルちゃんと同じMILPROを服用してます。
ノミの薬
- Prac-tic 沒得蚤(3回分)
これはポタポタと首の後ろに落とすタイプのノミの薬。
1ヶ月に1回、一箱3回分(3ヶ月分)です。
ただ、このブランドの台湾での販売が停止したため、現在は以下の飲むタイプの薬を使っています。
- BRAVECTO(ブラベクト)(1粒)
こちらが新しい食べるタイプのノミの薬。
ノミ及びマダニの駆除をしてくれて、1つで3ヶ月有効、一箱1個入りで1000元です。
日本でもカタカナのタイトルで販売されてます。
ワクチンについて
ここからは、気になる台湾の予防接種事情。
ちなみに、私は日本でも犬を飼ってましたが、親がその辺していたので、基本的な日本での知識はありません(汗)
全て台湾で犬を飼うことになって、台湾の事情として調べたものなので、日本では環境・状況など違うため、あまり参考にならないかもしれませんので、あしからず。
また、うちは、2匹とも子犬の野犬(野生の中で生まれ、両親も野良の子供)を引き取ったので、もしかしたら状況がまた少し違う可能性もありますが、私が実際に行った流れで説明しますね。
1)病院で検査し、体の中の虫を駆除する
ハルちゃんを引き取ったのは2ヶ月半、ナツちゃんは3ヶ月ごろ。
外で生まれた子、かつ、両親も野良犬か捨て犬。
そのため、引き取った段階ですでに寄生虫など虫が体の中にいる可能性があります。
免疫力も強くはないため、少しずつ確認作業が必要です。
病院では、目視による状態観察をひとまず行い、さらに尿と便を顕微鏡検査(450元)を行いました。
ハルちゃんは、引き取ってすぐに病院で検査した際、うんちの中にウネウネ動くものが・・・(回虫です)。
その後、さらに條蟲(お母さんのお腹にいた時にうつったと思われる)も出てきて、元気ないとお医者さんに言われました。
多分お腹が痛かったか、栄養を虫がとってしまってエネルギーがなかったみたい。
ひとまず対策はお腹の中の虫を出してしまうこと、お腹の薬「MILPRO」を与えて体の中から虫がいなくなる(うんちに回虫がいなくなる)まで1週間の経過観察を行います。
一方、ナツちゃんの方は、回虫もおらず、体も綺麗でした。
(引き取った協会が事前に処置を済ませてくれてました)
鼻水が出て風邪をひいていたため、同じく1週間風邪薬を飲ませて経過観察を行いました。
2)狂犬病疫苗(狂犬病ワクチン)
引き取った時点で2匹とも狂犬病の予防接種1回済んでいます。
さらに2匹とも2ヶ月〜3ヶ月ですが、避妊手術も済み。
本当は6ヶ月くらいにやってくる発情期ごろに手術するものだと後から知ったんですが、2匹とも野犬のため、動保処や保護団体が早めに処置を済ませたようです。
避妊手術・去勢手術もとっても大事!
犬は個体差はありますが1回の出産で5匹くらい赤ちゃんを産みます。
5匹+両親ともに責任を持って育てる方、ブリーダーならまだしも、育てられない方は、是非、手術を行って欲しい。
避妊・去勢することで、防げる病気も寿命も延びる可能性があります。
実際私が小さい頃に飼っていたメスのゴールデンレトリバーは、子宮内に腫瘍ができてしまい、それが原因で亡くなってしまいました(泣)
また、発情を迎えたオスは理性が効かなくなるので、メス犬を飼ってる飼い主からしたらドックランではかなり迷惑です汗
去勢・避妊手術は、台湾では「絕育」といって政府や自治体からも手術補助が出ます。
新北市の場合ですが、以下。
- 家犬貓:オス犬(貓)600元/匹、メス犬(貓)1,200元/匹
- 公立動物之家:オス犬(貓)1,000元/匹、メス犬(貓)2,000元/匹
- ボランティア:オス犬(貓)1,000元/匹、メス犬(貓)2,000元/匹
ただし、年間の数量制限があるので、もし対応される方は事前に調べてタイミングを見ておいた方がいいですよ。(毎年1月に公布されます)
参考:111年度家犬貓及流浪犬貓絕育補助注意事項(含狂犬病疫苗、寵物登記及絕育補助簽約動物醫院名單)
3)十合一疫苗(十種混合ワクチン)
必要な抗体にはいろんな種類がありますが、それを一気にまとめてくれてるのが混合ワクチン。
2匹とも10種類混合の「十合一疫苗」というものを打っています。
- 犬瘟熱犬傳染性肝炎 (十)(八)(七)(五)
- 犬小病毒 (十)(八)(七)(五)
- 出血性腸炎 (十)(八)(七)(五)
- 犬傳染性支氣管炎、犬舍咳(十)(八)(七)(五)
- 犬副流行性感冒 (十)(八)(七)(五)
- 犬型鉤端螺旋體病 (十)(八)(七)
- 出血性黃疸鉤端螺旋體病 (十)(八)(七)
- 犬冠狀病毒性腸炎 (十)(八)
- 感冒傷寒性鉤端螺旋體病 (十)
- 波莫那鉤端螺旋體病 (十)
他にも、八合一疫苗、七合一疫苗、五合一疫苗というものがあります。
2匹が摂取している十合一疫苗は、その全てを網羅しているワクチンです。
子犬の場合、免疫システムが不完全のため、最初の1回を打った後、さらに2〜4周を開けてもう一度摂取、合計2回する必要があります。
成犬になれば、年に1回で良いです。
参考:【狗狗疫苗大解析】狗狗疫苗懶人包!快來為汪星人的健康把關吧
4)萊姆病疫苗(ライム病ワクチン)
ライム病ワクチンはマダニなどを経由してうつってしまう病気の予防ワクチン。
山や川に遊びに行ったりする方は、特に打っておいた方がいいです。
他の犬にマダニがいたらそこから感染する可能性もあるので、行かなくても打っておいた方がいいですが。
これも年に1回摂取します。
ちなみに、子犬の場合、十合一を2回、萊姆病を1回摂取して初めて散歩に行くことができます。
日頃の病気予防まとめ
全体をまとめると1年間にすることは・・・。
- お腹の薬 :毎月
- ノミの薬 :毎月or3ヶ月1回
- 狂犬病予防接種 :年1回
- 十合一ワクチン摂取:年1回(子犬の場合2回)
- 萊姆病ワクチン摂取:年1回
ペットショップなどで市販のものは購入はせず、全て病院から処方されたものを使用しています。
また、予防接種は、1ヶ月くらい(2〜4週間)開けないといけないので、時系列で書くとこんな感じでした。
5月 狂犬病 200元
7月 十合一 700元
8月 十合一 700元(子犬のため2回目、成犬の場合不要)
9月 萊姆病 840元
金額は自治体や病院によって違うと思われます。
狂犬病のワクチンは必ずやらないといけないものと規定されているため、自治体からの補助も受けられます。(だからこんなに安いんです!)
各政府、自治体(動物保護防疫處)のFacebookなんかで告知されるので、ご自宅の地区の動保處の公式アカウントはフォローがおすすめですよ。
ただし、もちろんですが、ちゃんとペット登録を行ってる犬にしか補助が降りないので、犬を飼った際はすぐに動物病院でチップを埋め込み(読み取り)ペット登録をしてくださいね。
お散歩帰りにカフェでテイクアウト
また、もしもの時のためのペット保険にも入るのをおすすめします。
掛け捨てですが、比較的安価なので、台湾は交通事故なども多いし・・・お守りがわりに入っておいた方が良いと思います。
それと、ハルちゃんも2歳なのでそろそろ健康診断も定期的にやりたいなぁ〜と考えていたりします。
台湾でペットを飼うなら保護犬を!
譲渡会の様子
うちの子は2匹とも保護犬です。
飼うなら子犬の頃から育てたいという方でも、もちろんたくさんの子犬がいます。
台湾犬MIXの台灣土狗は、免疫力が高く、体も丈夫で、病気に強いと言われれおり、さらに忠誠心も強く賢いので、しっかりとあなたの心を支える素敵な家族になってくれますよ!
また、保護犬が全てミックス(雑種)とは限りません。
マイクロチップが見当たらなかった迷子犬も里親に出されたりするので、様々な種類の犬たちがいます。
ナツちゃんを引き取った時の記事はこちら
もちろんマッチングだと思うので、収容所の検索サイトを見てみたり、保護施設や団体のイベントに遊びに行って見てみてください。
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手伝えそうなことがあればサポートします。
新北市の保護動物検索サイト「新北市動物之家犬貓回春雙響炮計畫」
ナツちゃんを引き取った保護犬団体「寶媽米克斯領養庇護所」
政府のペット登録プラットフォーム「寵物登記管理資訊網」
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犬たちのインスタでは日々のハルちゃんの成長写真をアップしてます。
1日単位で投稿していってるので、成長の過程がわかりやすい!遡ってみるとかなり大きくなってるのがわかります。
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