美術館も電車も大好きなブロガーRie(@rieasianlife)です。
2019年10月19日〜12月15日開催中の国家レベルのアートイベント「ロマンチック台三線芸術祭(浪漫臺三線藝術季)」。
今回は、その芸術祭の新竹ローカル線「內湾線(內灣線)」で開催中の「鉄道美術館(鐵道美術館)」で展示されている作品と作家さんをご紹介!
開会式の様子とロマンチック台三線芸術祭についてはこちら
まずは、出発点「竹東」駅までの行き方
竹東駅のホーム
今回ご紹介する新竹「内湾線」は、他のエリアと違って交通の便がよく、電車を乗り継いで行けるので、比較的台北からも行きやすいエリア。
竹中駅にある乗り換え看板
まず新竹へは台北や他の年から行く場合、新幹線と電車がありますが、どちらにせよ竹中駅で内湾線へ乗り換えを行います。
<新幹線「新竹」駅から行く場合>
新竹(新幹線)→六家→竹中→内湾線へ乗り「竹東」へ
<電車「新竹」駅から行く場合>
新竹(電車)→北新竹→竹中→内湾線へ乗り「竹東」へ
こんな感じで乗り換えを行いながら竹東へ向かってください。
内湾線1日乗り放題チケット
またこの内湾線乗り放題の特別チケット(数量限定・期間限定)は、新竹駅、竹東駅、内湾駅で購入することができます。
内湾線「鉄道美術館」作品のご紹介!
内湾線「鉄道美術館」に展示してある作品一覧
それではここから、各駅ごとに作品と作者を写真と一緒にご紹介していきます!
なかなか会場へ足を運べない方も作品を楽しんでいただければと思います^^
「竹東」駅で展示されている作品
近藤悟「我們的車站」
台北在住の日本人フォトグラファー近藤悟さんの作品「我們的車站」。
題材は、竹東駅の駅長さんやそこで働く人々。とってもいい笑顔で見てるこちらが優しい気持ちになる作品でした。
ちなみに、台北101駅から商業ビルへ続く道に設置されているパタパタと回る顔の写真も近藤さんの作品です。
大腸王「腸腸美食東西軍」
ペンキアーティスト大腸王さんの作品「腸腸美食東西軍」。
このイラストどこかで見たことありませんか!?
台北市内を歩いているとよく見かける大腸王さんのキャラクター。
今回の題材は、薑絲炒大腸、黑糖小饅頭、擂茶、仙草を合わせたイメージだそうです。
奶油隊長「Kidult|喜爆|2年九個月又十七天58秒 2號」
おもちゃ収集家として有名な奶油隊長さんの作品「Kidult|喜爆|2年九個月又十七天58秒 2號」。
自身の大好きなハンバーガーや彼の愛情、豊富な生活と夢を描いた作品です。
李子安「Pixel Pillar」
このカラフルな柱をいろいろなところに設置している作品は、李子安さんの作品「Pixel Pillar」。
ホームを舞台に見立てて、旅行客が俳優や女優になるような新しい感覚を竹東駅に。
鄭問「阿鼻劍」
台湾の漫画家、鄭問さんの作品「阿鼻劍」。
日本の朝日新聞から「今後20年は誰も超えられない天才、鬼才、異才」と言われたくらいすごい漫画家さんです。
布雷克(Blackzao)「三山國王系列 廟門|藻井」
布雷克(Blackzao)さんの作品「三山國王系列 廟門|藻井」。
竹東の惠昌宮の神様『三山國王』をヒントに、自然や宗教などをテーマに作られた作品です。
宗教画ですが、単純に色が鮮やかで本当に綺麗!
葉佩如「垢圖|《隱入時光裡》」 ロマンティック台三線芸術祭 提供
現役の小学校教師でクリエイターの葉佩如さんの作品「垢圖|《隱入時光裡》」。
木材集積地の拠点だった竹東をテーマに、植物の影や光、駅と人をテーマにした作品。
残念ながら見つけることができなかったので、写真を撮れず!ロマンチック台三線芸術祭様より写真を引用させていただきました。
行かれた方は是非探してみてください!
キュレーターチーム&舊事生活(Old & Crazy)「來者是客」
みんなのコメント付箋が貼り付けられたモニュメント「來者是客」。
来た人はお客様という意味のこの作品は、キュレーターチームと駅の近くにあるカフェ舊事生活(Old & Crazy)の作品。
自分の名前とどこから来たのかを付箋に書いて貼り付けます。
愛倫公主(Monkey Cookie)「活力盎然」
愛倫公主(Monkey Cookie)さんの作品「活力盎然」。
生活の中の自然要素からインスピレーションを受け、生活の中のエネルギーや驚きを表現しているそう。
愛倫公主さんはオーストラリアの台湾末裔の芸術家。元気で活発な彼女は生命力にあふれた作品が特徴です。
李明道(Akibo)「AKiAkis好朋友們」
クリエイターの李明道(Akibo)さんの作品「AKiAkis好朋友們」。
この3匹には名前があり、Fu、Tano、Bubbleとのことです。(どれがどれやろう?)
Akiboさんは今回の内湾鉄道美術館のキュレーターでもあります。
蕭如松「發光樹|面盆寮所見」
歴史上有名な水彩画家、蕭如松さんの作品「發光樹|面盆寮所見」。
新竹出身の蕭如松さんは、東方書法技術や鉛筆画を用いて独自の世界観を出している芸術家です。
「横山」駅で展示されている作品
陳普さん「山裡的海」 ロマンティック台三線芸術祭 提供
トビウオが飛び跳ねるイラストは、陳普さんの作品「山裡的海」。
台湾の中心を縦に走る台三線を飛び跳ねて、海へと続く様子だそうです。
陳普さんは、黑青Black and blue cosmosというブランドの創立者で、日目247Visualartの責任者。
この作品も自分で写真撮れなかった!くやしい〜〜!
「九讚頭」駅で展示されている作品
連建興「茶壺山奇遇|冥想之島」
運良く通りかかった窓から見ることができた画家、連建興さんの「茶壺山奇遇|冥想之島」という作品。
作品は2つあって、こちらの象が飛んでいるような作品は「夢土勘輿之茶壺山奇遇」。
象以外にも下の階段の上にはたくさんの猫たちが拝んでいるようなポーズ。
なんだか不思議な気分にしてくれる作品です。
「合興」駅で展示されている作品
沈恩民(MINNAZOO)「樟之細路」
イラストレーター沈恩民(MINNAZOO)さんの作品「樟之細路」。
その名の通り樟脳が運ばれていた道のイラスト地図です。
米路哈勇「綻放美麗的牽牛花」
タイヤル族のアーティスト米路哈勇さんの作品「綻放美麗的牽牛花」。
鮮やかな花と草のイラストが綺麗なテント型の作品です。
林智宏「水太陽|花之島|蕪果萌生」
3つの青赤緑のイラストは、イラストレーター林智宏さんの作品「水太陽|花之島|蕪果萌生」。
この作品は宇宙空間の流星や花満開の幻想の島、美味の果実など使って描くことで、人間の隠された善良な心と美しい品徳をあわらしているそうです。
劉保志「奔跑的孩子」
100年以上続く新埔民俗手芸店の5代目、劉保志さんの作品「奔跑的孩子」。
白い針金を使って組まれた子供達は今にも動き出しそうです。
「富貴」駅で展示されている作品
九讚頭文化協會&大肚小学校「南河印象」
ここの作品は、たくさんの風車「南河印象」!
九讚頭文化協會と大肚小学校の生徒が作った作品で、富貴站の昔の名前「南河」を使用した作品。
一つ一つの風車には子供達のイラストが描かれていて、風に舞う風車がくるくるとすごく可愛かったです!
「內灣」駅で展示されている作品
翁靖雅「Over/Under」
イラストレーターの翁靖雅さんの作品「Over/Under」。
駅の天井に淡い色の大きなイラストがぶら下がっています。
劉興欽「大嬸婆」
新竹出身の漫画家、劉興欽さんの作品「大嬸婆」。
イラストの中に内湾の駅が描かれており、代表作の阿三哥與大嬸婆のキャラクターたちと一緒に賑やかに描かれています。
WOK22「Intersect」
名古屋生まれ福岡在住の日本人アーティストWOK22さんの作品「Intersect」。
台湾の飲食店の看板を使い、台湾の雰囲気を出し、内湾にオシャレ感をプラスしたかったそうです。
尤瑪達陸(Monkey Cookie)「編織的密碼」
タイヤル族のアーティスト尤瑪達陸(Monkey Cookie)さんの作品「編織的密碼」。
原住民の刺繍には、それぞれに意味があります。
模様の意味をパスワード(密碼)とタイトルにつけられたこの作品の意味するものはなんだろう!気になります。
尤瑪達陸さんは、アメリカ(ニューヨーク)、日本(東京)での民族演出と織物購入をされていて、2011年の映画セデックバレでも衣装を担当されています。
成若涵「擂一抹客家滋味」
客家の伝統料理「擂茶」を表現したこの作品は、切り絵アーティスト成若涵さんの「擂一抹客家滋味」。
刺繍のような切り絵は、本当に細くて美しい!
成若涵さんは、切り絵ブランド「以紙,雕 成。若涵」を立ち上げられており、他にも特大サイズの切り絵など様々な作品を見ることができます。
林毓婷「遇見跟我説聲Hi」
このかわいい猫の写真は、カメラマン林毓婷さんの「遇見跟我説聲Hi」。
全て内湾で撮られた猫たちらしいです。
のびのびと自由な猫たちの写真はとっても素敵でした♡
黑雞先生(Mister OGAY)「一樹一山」 ロマンティック台三線芸術祭 提供
台南のストリートアーティスト黑雞先生(Mister OGAY)の作品「一樹一山」
内湾は客家集落が広がっている地方ですが、タイヤル族などの原住民も多く住んでいます。
この作品ではそんな客家文化とタイヤル族文化、自然などを表現されているそうです。
期間限定の特別列車もご紹介
また、鉄道美術館というだけあり、イベント期間中の限定列車と特別デザインの列車が走っています!
今回、運よく2つの列車にも乗車することができました。
客家語の歌と当時の列車を再現した「山歌列車」
山歌列車の外観
木目デザインの外観レトロなこのラッピング列車。
内湾は木造を運ぶ路線として作られたことから、当時の電車に似せたデザインになっています。
山歌列車の車内の様子
中のラッピングも素敵!
ベージュの壁一面と窓に客家歌手の黃連煜さんの《山歌一條路》という歌が書かれています。
山歌列車の窓に書かれた歌「山歌一條路」
緑の多い周りの景色を背景に歌詞をいい感じに写真が撮れました。
これも作品の一部ですね。
山歌列車の窓に書かれた歌「山歌一條路」
台湾語でも中国語でもない客家の言葉で書かれた歌。
山歌一條路のMVを見つけました♪
山歌列車の床に描かれた昔の地図
足元には、日本統治時代あたりに作られたこの一帯の地図がデザインされています。
可愛いロボットがいっぱいデザインされた「進化1001號」
進化1001號の外観
この列車は集集線を走っている「進化1001號」という名前の列車。
DSC1001という車種の列車なんですが、日本製です!
2015年に路線の利用客を増やそうと今回の内湾線鉄道美術館のキュレーターを務めたAkiboさんと協力し、可愛いロボットがたくさんデザインされた進化系列車として生まれ変わりました。
進化1001號の車内の様子
車内は、外観と同じく水色で統一されています。
進化1001號の壁紙
壁にはこの2匹のロボット柄と台湾鉄道のマークで埋め尽くされています。
進化1001號の注意書きもかわいい
こんな細かい注意書きにもロボットたちがいるので、何種類いるか探してみてください!
進化1001號の車内のモニュメント
車両の中には、こんな大きなロボットのモニュメントも!
一緒に写真を撮る列が止まりません♪
進化1001號の車内にあるフィギュア
ミニフィギュアも飾ってあったり、2匹の記念写真が飾ってあったり、いろいろ徹底してます!
可愛いいーーーーー!
進化1001號の特別席
ここは車両の間にある特別席!
一人だけしか座れないスペースで向こう側の車両や外の景色を見渡せる個室になっています。
ここは見つけにくいので、なかなか人が来ませんでした、見つけた人はこっそり満喫してください♪
芸術祭期間中の竹東駅のホームの様子
ロマンチック台三線芸術祭は、2019年12月15日まで!
あと1ヶ月を切りました!
最新情報は、內灣線鐵道美術館の公式Facebookページでどんどん公開されています!
他の場所でも展示がたくさんあっているので、まだの方は是非行ってみてくださいーーーー!!!