台湾に住んでるブロガーRie(@rieasianlife)です!
今回は、先日参加して来たアジア最大「臺灣同志遊行 Taiwan LGBT Pride 2020」の様子をご紹介!
本当に幸せな気持ちになるイベントでした!!!
臺灣同志遊行 Taiwan LGBT Prideとは?
LGBT Prideは、世界各地で開催されているパレードですが、パレードではなく、プライド(pride)と呼ばれています。
prideは「誇りを持っている」「自分に自信を持っている」と言う肯定的な意味。
Appleのティム・クックもカミングアウトした時「I’m proud to be gay(私はゲイであることを誇りに思っている)」と言ったそうです。
LGBTQIA+どんな性自認趣向な人であろうとも、自分を恥じず、誇りを持って生きているみんなを祝福する、応援する、そんな意味がこもっているイベント。
今回の「臺灣同志遊行 Taiwan LGBT Pride」は、台北では年1回開催されています。
(台北が最大で、他の地方でも開催されています)
2003年の2000人から始まったこのイベントは今年で18回目。
去年の2019年は、同性婚を認める法律「同性婚姻法(司法院釋字第七四八号解釋施行法)」が2019年5月17日アジアで初めて成立、2019年5月24日実施したこともあり、アジア最大20万人が参加したイベントになりました。
公式サイトから引用
パレードは毎回ルートが違うらしく、今年は市政府前広場からスタートし、北回り南回りで仁愛路のロータリーで折り返して帰ってくるコース。
今年のテーマは「成人之美」。
この解釈にこんなフレーズがありました。
「成人之美」也可以解釋為「生而為人的美好」,無論你是什麼身分,也無論你是什麼性別/認同/年齡/國籍,你都是性多樣社群的一分子,那就是一種「美」。
成人之美とは、「生而為人的美好(生まれてきた人の美しさ)」。
性別、性自認、年齡、国籍、自分がどんな分野に属していようとも属していなかろうとも、あなたは多様化するコミュニティの一員で、それこそ一種の「美」。
すごく素敵な思いがこもったテーマです。
毎年行きたいと思っていたものの、毎年開催日に台北にいなく(だいたい海外を旅してる)、今年やっと参加することができました!
それでは、ここからパレードの様子をご紹介していきます!
準備万端!
この幸せなイベントを一緒に祝いたいと、ハルちゃんも象徴6色の虹のスカーフを巻いて、参加して来ました!!
ちなみに、スカーフは台湾のメルカリ蝦皮で買いました。
(この時期は特に蝦皮にはレインボーグッズがたくさん売られます)
黒いハルちゃんにレインボーの色がとっても似合っていて、周りを歩く人々の注目の的!
みんな可愛い可愛いと写真を撮ったり、ヨシヨシしたり、人が大好きなハルちゃんも嬉しそう♡♡♡
冗談抜きで、歩くたびに撮影会が開催されていました笑
会場の様子
今年のスタートは市政府前広場!
パレードは昼14時スタートだったのですが、夜は有名人や歌手たちが市政府特設ステージで、イベントを盛りあげます。
市政府とバスセンターの間の公園ではたくさんの売店も。
もしレインボーグッズを買いたい場合はここで購入することもできますし、この拠点エリアでは、様々なスポンサー企業が企業のロゴ入りのレインボーフラッグを無料で配ってます。
私もKKTIXのレインボーフラッグをもらったんですが、パレードをしてる途中で落としちゃいました(悲しい・・・)
落とさないように気をつけてね。
市政府前にはレインボー ロードもできており、ここで記念撮影をしてスタートです!
私もハルちゃんと一緒に写真を撮りました♡♡♡
いよいよ、パレード開始!
いよいよ、午後14時からパレードがスタートしました!
最寄りの市政府駅から会場まですっごい人で、ハルちゃんも連れていたので、なるべくストレスをかけないように、私たちは14時半ごろからゆっくりとスタートしました。
道の途中にはたくさんの仮装した方々(この日はちょうどハロウィンでした!)や、ドラァグクイーン(中国語では、變裝皇后)達も!
写真をお願いすると、快く承諾してくれました♡
チャーミングでほんとに可愛い!
今回初めて参加したLGBTプライド。
正直少しプロパガンダ的なちょっと強めな主張の方々がいたりするのかなと思ってたんですが、全然違う!
台湾でよくやってるデモではなく、ほんとにポジティブなパレードで、みんな本当に笑顔で、終始幸せな時間が流れていました。
そして、ちょっとほんとにびっくりしたのが、みんなハルちゃんに優しいこと!
ハルちゃんは台灣土狗って言う犬種で、比較的ガッチリしたドーベルマンみたいな体格。
ハルちゃんは、噛んだり、吠えたりしないし、人が好きなので、ひょいひょい撫でて〜〜〜って行っちゃう子なんですが、見た目で怖いと思う人が多いんじゃないかなと思って他ので、リードをしっかりコントロールしないとと思ってました。
でも、みんながみんな(ほんとにほぼ100%)すれ違うだけで、「触りたいーーー!!!」「可愛いーーーー!!」の嵐。
みんなに「撫でていいですか?」「写真撮っていいですか?」と言われ、すっごく嬉しかった!
ハルちゃんも体力的に辛いかなと1時間程度が限界かなと思ってたんですが、全然座り込むことなく(むしろもっと歩きたい〜〜〜!って感じで)心配して損しました笑
私たちは、パレードの本陣から外れて、市政府前の道をゆっくり歩いていたのですが、メインのパレードに出会えず、国父記念館を突っ切って、忠孝東路四段の方へ出てみるとすっごい人だかりができてました。
あ、イベント中は人が多すぎてインターネットの電波が全くないです!
Google mapも当日はレインボー路線に光ってるんですが、それさえも見えなくなるので、キャプチャしておいたり、友達とは電話でやり取りするように準備しておいた方が良いです。
おっきなレインボーフラックを持った集団!!
パレードの路線は、歩道も車道も人人人…地面も見えないくらいの人でいっぱいです。
各LGBTQIA+様々な団体が旗を持って、主張を持ってパレードしています。
また、参加できない人でも、生Live放送されているので、インターネットでパレードの様子を見ることもできます。
また、ゴーゴーボーイたちの車も。
歌やダンスだけでなく、会場でパレードしてる人たちと会話したり、楽しませてくれていたり、ぎゅうぎゅうな状態ですが、それでもみんな楽しそうでした^^
他にも、この日はタイミングが合わず見れてないんですが、ドラァグクイーンがたくさん乗ってる車もあったり、私がインスタでフォローしている外国人で台湾に住んでるドラァグクイーンもいたらしい・・・見たかった!!!!
先日、今回のイベントにちなんだバスツアーで初めて生でドラァグクイーンを見て、綺麗で面白くて、その美貌とキャラクターにどハマりしてます笑
他にもLGBTQIA+のYouTuberの車もあったらしいです!
参加した全体的な感想
今回初めて、LGBT Prideに参加してみて、文中にも書いたんですが予想以上に楽しかった!
世界各地で開催されているLGBT Pride。
台北のLGBT Prideでは、ゲイ・レズ・バイセクシャル・トランスジェンダーだけでなく、その他の方々も含め全ての人を包み込むイベントで、参加している方々みんなが楽しそうで、笑顔をみているだけで幸せな気持ちになりました。
今年はコロナの影響で海外からの参加者がなく、最大ピーク時13万人だったそうです。
台湾LGBTプライド コロナ下でも約13万人が参加 社会の理解訴える(フォーカス台湾)
台湾に来る前(約10年前)まで、LGBTQIA+については知識としてはあったけれど、実際に身近に感じることは正直ありませんでした。
でも、台湾に来て語学学校に入った時、ゲイの友達ができて、初めて生活圏内に当事者の方々が入って来ました。
(当事者っていう言い方もなんだか別枠にしてるみたいで、好きではないのですが、わかりやすいように表現してます)
それから毎年最低でも一人は友達が増え、意識しているわけではないけれど、関連情報が目に入ることが多くなり、周りに当事者たちがいても違和感もない世界になって来ました。
環境が変わっていくに連れて、意識も変化して来ました。
最初は、やっぱり区別をしていたと思うんですが、今は区別すらしなくなって来ました。
ただ、好きな相手や好きなことが、世間と違うだけであって、好きな相手が同性だったり、たくさんいたり、いなかったりするだけ。
あれ?それって、10年前私が台湾を好きと言っても「どこそこ?タイ?」と言われたり、CSS最高!と言っても伝わらなかったこれと似てるかも?
ただそれだけのことなのに、話すことを「カミングアウト」って言ったりする。
そんなことわざわざする必要ない世界になって欲しいと心から思っています。
もちろん、語彙力や知識がなさすぎて、言葉を選び間違こともあると思うのですが、少しでも傷ついちゃう人がいる世界にはしたくないと思ってるし、そのために勉強していきたいと思っています。
世界がLGBTQAI+の方々だけでなく、全ての人々が好きなことは「好き」、自分のことを堂々と言える世界になりますように。
そんな優しい世界にまた一歩近づくことができた人が確実に増えたと思える笑顔溢れるイベントでした。