イベントは食で楽しむのも欠かせない高雄在住のRie(X rieasianlife、IG taiwanandasia1708)です。
9月に入り、中秋節(2024年は、9月17日)の準備を始める時期になりました!
中秋節に欠かせないもののひとつに、月餅など伝統菓子がありますよね。
台北にいた頃は、佳德糕餅、犁記、李亭香、王師父、李鵠餅店、裕珍馨といった有名なお菓子屋さんをたくさん知っていましたが、高雄はどうだろう?
threadsで高雄のおすすめ伝統菓子店を聞いてみたところ、有名な舊振南や不二家だけでなく、林記の緑豆菓子「緑豆椪(綠豆椪)」を勧められたので、買って見ました!
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緑豆椪(リュウトウポン)って何?
緑豆椪とは、名称に入ってる通り、緑豆を使った中華菓子。
日本で、緑豆って春雨の原料くらいしか馴染みがない方も多いかもしれませんが、台湾には、緑豆を使ったお菓子がいくつかあります。落雁のように緑豆の粉を固めた「緑豆糕」も有名です。
綠豆椪も緑豆で作られてるお菓子ですが、ぱさついてる緑豆糕と比べると、緑豆餡はミルキーな感じで、でもあっさり甘すぎないので、同じ緑豆だけど全く違ったお菓子です。
椪って言うのは、台南の有名な伝統菓子「椪餅(膨餅)」からもわかる通り、膨らんだ状態のこと。「台式月餅」とも呼ばれていて、又の名を「綠豆凸(ㄆㄥˋ)」とも呼ばれています。つまり、このお菓子は台湾由来のもの。
台中の豊原は「餅窟」と呼ばれる中華菓子の激戦地。そこにある有名店「雪花齋」が綠豆椪の起源。日本時代に日本の製菓文化が台湾に入ってきた時、日本人の味を取り込もうと日本の技術を学んで、綠豆ペーストを入れた月餅として作り出した「葫蘆墩餅」が綠豆椪の原型らしいです。
つまり、日本人の口に合うように作られた台湾の伝統菓子なので、日本人が美味しいと思わないわけがございません!!!!
今回紹介するお店以外にも、高雄では、我らが舊振南の「李白」と言う商品名の綠豆椪が有名です。
林記餅舖について
今回ご紹介する林記餅舖は、民国72年(1983年)に現在お店を構えている三民區堯山街に創業した40年を超える老舗。
当時、貧乏だった創業者の林さん(16歳)は母親に台南の和菓子店に見倣いにいかされて始まったお菓子作り。33歳の時に「爆漿餐包」を開発し、当時六合夜市の全てのステーキ屋で採用されるほどの人気に。六合夜市が廃れ出したことを機に、中華菓子作りを始められたそうです。
「自己不敢吃的東西,也絕對不給客人吃(自分が食べたくないものは、絶対お客様には食べさせない)」というのが創業者の林さんのポリシー。
Instagramでも、ここの緑豆椪が今まで食べた中で一番美味しい!とコメントをくれた方がいたほど、地元民の中では有名なお店です。
青果市場にはよく行くので、このお店の存在は知っていたんですが、販売窓口がなくてどうやって購入するのかわからなかったんですが、どうやらLINEで予約しないと手に入らいみたいです。
緑豆椪が大好きなので、threadsで提案をいただいて、すぐに注文しました!
注文手順
以下、実際に私が行った購入手順になります。
ちょっと旅行者にはハードルが高いんですが、入手頑張ってください。
1)LINEで友達登録する(公式サイトのLINE友達登録マークから)
2)友達登録すると現在の予約状況と注文メニューが自動でお知らせされるので、それを見ながらテンプレートに情報を入れて注文します。
【中秋檔期】每日製作品項:
🔊08/24【滿單】
🔊08/26【綠豆椪】
って言う感じで送られてくるんですが、【滿單】はすでにそん日の製造分は予約がいっぱいで注文できない、【綠豆椪】は綠豆椪だけ注文可能って言う意味です。
今回は、こんな感じで注文しました。
姓名(全名): ○○○○ ←名前
訂購電話: 00000000000 ←電話番号
取貨日期: 0月00日 ←受取に行く日
訂購項目: 蝦米魯肉3 +香菇3 360元、綠豆椪 6入 360元 ← 書いたい商品
3)情報が受理されると、注文票とお金の振込先が画像で送られてくるので、振込先に金額を振り込みます。
4)その後、お店が着金確認できれば「付清」と書かれた注文票が画像を送ってくれるので、これで注文完了。
5)あとは受取日に、送られてきた注文票の画像を持ってお店に受け取りに行くだけ。
注文する人が増えているので、希望の日にはもう手に入らないかもしれません。
(私は8月末に注文しましたが、その時点で蛋黃酥は売り切れでした)
もし、中秋節当日に食べたい、送りたい方は、予約を急いだ方が良いと思います。
買ってきました!
今回は2箱購入したので、贈り物だと思われたのか、1箱ずつ袋つけてくれました。
この袋も素材が紙ではなく、しっかりとしていて高級感ありました。
箱に描かれてるこの建物すごくかわいい!!!!!
お店があるのは公設市場の「民族市場」の側面なので、民族市場の名称がついてる壁がそっくりそのまま描かれてます。
まんまこんな建物なので、もしいかれる際は、外観も見てみてください。
今回は、買ったのは、2箱で味は3種類
- 緑豆椪 6個 360元
- 蝦米魯肉(エビとお肉)+香菇(椎茸)の緑豆椪 各3個 360元
緑豆椪の基本はこれが全フレーバーです。
これとは別にアヒルの卵の黄身が入っているもの(全蛋蛋黃酥)とパイナップルケーキ(土鳳梨酥)がありますが、こっちは売り切れで今回は買えませんでした。
箱を開けると、と〜〜〜〜ってもいい香り!
緑豆椪は、受け取りに行く日に調整して出来上がるので、この日が出来立て当日。
オーブンから出たばかりということもあり、緑豆椪の皮がとっても香ばしくていい香り。
犬たちもすぐに甘い匂いに誘われて、すぐにやってきました(笑)
大きさは、こぶしより少し大きいくらいのサイズ(私の手のひらがすごい大きいのでそこまで大きく見えないかもですが笑)で、思ったよりかなり大きかったです。
- 蝦米魯肉:エビと肉そぼろ
- 清:オリジナル緑豆餡のみ
- 香菇:椎茸
このマークがシンプルで、めちゃめちゃデザイン的にもかわいい。
断面(清:オリジナル緑豆餡のみ)
中身の3分の1は空洞で、周りの生地はパイのように何層にもなっていて、一番外側の生地がポロポロと崩れるけど、内側にいくにつれてしっとり度が増してるからかしっかりと月餅っぽい生地。
中の緑豆餡はミルキーで、砂糖って感じの強い甘みはなく、自然なほのかな甘さで優しい味。
断面(蝦米魯肉:エビと肉そぼろ)
こちらは、基本の緑豆餡にエビと肉そぼろが入っているんですが、思ったよりも肉もエビも口に引っかからないというか、硬くないというか。
風味にプラスアルファ食感がすこーしだけあるかなって感じで、ガツンと肉が来るって感じではなく、品がありました。
断面(香菇:椎茸)
こちらも、基本の緑豆餡に椎茸でできた餡が入ったもので、ベジ用って感じ。味付けは肉そぼろとそこまで変わらず、お肉と言われても気づかないレベル。
本当台湾のベジってすごいですね。
切って3つ並べて比べてみると、オリジナルが中に一番空洞があってふっくら。
他の二つはしっかりと身が詰まってる感じでした。
3つ全部食べてみて、個人的にはやっぱり、純粋なオリジナルの緑豆椪オンリーの餡が一番好きでした。
しっとりしていて上品に甘い。
どれか買うなら是非オリジナルを購入されるのがおすすめです。
あと、やっぱりそこは中華菓子(?)
比較的まとまりある感じではありますが、外側のパイ生地がポロポロとなるので、こんな感じで崩れます。
それと、ここの緑豆椪は一番美味しいのが購入してから常温保存できる3日間。それ以降であれば、冷蔵庫か冷凍庫で保存するので、少し味が落ちます。
是非、買ってすぐ、まず食べてください。
私も最初数個常温で食べたんですが、こんなに一気には食べきれないので、半分は冷凍して解凍して食べてますが、解凍しても十分美味しいです。(いや、めちゃめちゃ美味しいです)
本当に美味しかったので、私の高雄土産リストにも仲間入り確定しました。
こんなに美味しいお菓子を今まで食べたことがなかったなんて後悔しかありません。
今後、この台湾で生まれた「緑豆椪(綠豆椪)」もっと日本の皆さんに推していこうと思います。
林記餅鋪の詳細とアクセス
林記餅鋪(Facebook、HP)
時間 8:00-16:30(休:日月)
住所 高雄市三民區堯山街36號
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おすすめの高雄旅行の専門書があれば教えてください。