【高雄:美麗島】伝統菓子をベジタリアン食品に!廟の御供物としても提供されてる「金龍彩」

高雄

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歴史や廟が大好きなブロガーRie(@rieasianlife)です。

今回ご紹介するお菓子屋さんは、私がよく写真を撮りに行く廟の御供物としてもお菓子を提供している歴史あるお店で、商品のほとんどが精進(ベジタリアン)フードにこだわっている特別なお店です。

 

どこにあるの?どんなお店?

 

場所は、高雄地下鉄の「美麗島」駅2番出口から出て徒歩3分ほどの場所。

近くには有名な「老江紅茶牛奶」の本店や「高雄不二家」などがあり、結婚式の時に参加者に送られる食べ物の一つである喜餅屋さんが並ぶ通り「喜餅街」にあります。

 

 

金龍彩は、1968年創業(50年以上!)の老舗伝統菓子店。

説明をしてくれた張さんにいろいろ聞いていたんですが、お店自体も元々古い建物をリニューアルして創業したらしく、店の前にあるこのレンガの柱は、100年前も使われていたものをそのまま使用しているらしいです。

言われないと気づかない素敵な情報を教えていただきました♡

 

商品は良質で体に良い食材を使用しており、高雄で初めて精進フードにこだった商品展開を始めたお店だそうです。

店内にはベジタリアンも食べれるパンも販売されているのですが、全てをベジに変えようと始めた時、何人ものシェフ達がその実現性の難しさに店を去ったそうです。

元々店名は「金龍素餅」、しかしベジタリアンフードに対して、認知度が低かった昔は「素」という文字がついているだけで客が近寄らなかったそうです。

そのため「金龍彩」に変更。この「彩(ツァイ)」は野菜を意味する同じ発音の「菜(ツァイ)」からきているそうですよ。

例えば、大豆のタンパク質を卵の白身の代わりに使用した、無蛋炭烤蛋糕はほんのり蜂蜜っぽい甘さで、もっちもちです♪←試食ずみ♡

 

 

またタイトルにある通り、台湾南部の有名な廟にも綠豆糕というお菓子を御供物(お参りした後持って帰って食べます)としても提供されています。

例えば、上の写真は三鳳中街近くのカメラマンが愛してやまない「三鳳宮」 、下の写真は蓮池潭の春秋御閣の前の廟「啓明堂」。

他にも、台南の漁民達の巨大な廟「南鯤鯓代天府」にも置いてあるそうです。

お花の形をした可愛らしい綠豆糕なので、お寺を参拝した際には、裏に「金龍彩」と書かれていないか見てみてください。

 

店内の様子

 

広〜〜〜〜い店内には、窓際にズラーーーーーーっとお菓子の棚が並んでいます。

箱売りのお土産はもちろん、一つ一つ小包装で販売もされてるので、自分のお菓子としてももってこいです♪

 

 

パンコーナーも充実していて、これ全てお肉を使わないベジタリアン食品。

物によっては卵や牛乳を使っているものもありますが、バリエーションがかなり豊富なので、必ず食べられる食品が見つかるベジタリアンフレンドリー。

 

 

もちろん、ベジタリアンではない人にとっても、美味しくいただける大豆ミートなどを使った食べ応え抜群な商品がいっぱい!

 

 

台湾では、ベジタリアンフードだからと言って高かったりすることはないので、もちろんお値段もフレンドリー。

取材中、ベジタリアンフレンドリー(しかも、ベジフード専門)の伝統菓子屋さんということもあり、お坊さんがひっきりなしにお菓子を買いにこられており、その評判の良さを感じました。

 

 

また、もちろん金龍彩は伝統菓子やさんで、ここは喜餅街。

結婚式の引き出物に使われる喜餅もたくさん揃っており、こちらももちろん「素(ベジタリアンフード)」!

喜餅の中は、肉そぼろや肉鬆が入っている物が多く、確かにベジの人にとっては食べれない物の一つに入るので、ここの喜餅であれば、ベジタリアンの親戚がいても心配ないですね!

 

 

見た目も可愛くて、店名「金龍彩」の文字も入って、すごく縁起が良い!!

この写真の喜餅の絵柄は龍と鳳凰らしいです。

 

いろんな種類を食べてみたよ!

 

今回、お店からこれも食べてみて、これも、これも!と言っていただき、友達へのお土産も含めこんなにたくさんいただいちゃいました笑

しっかりレポートしていきます!

 

 

まず、こちらはパイナップルケーキ〜!

このパッケージすっごくすっごく可愛い!!!!!

よくある伝統的なレトロ柄というよりは、若者も好きそうなおしゃれなデザイン。

6個入りと12個入りがあり、1個2個単位でも購入できます。

 

 

黒ベースのデザインに、めちゃめちゃおしゃれなパイナップルの柄。

ここのパイナップルケーキの餡の冬瓜とパイナップルの割合は、お店の張さん曰く、佳德とSunnyHillsの中間。

全体の18%でパイナップルを使用していて、食感も残すようにこだわってるそうです。

確かに、食べてみるとたまにザクッザクッとパイナップルの粒の食感がありました!

 

 

金龍彩のパイナップルケーキは、3種類。

  • 左:クランベリー(蔓越莓)
  • 右:オリジナル(原味)
  • 写真なし:胚芽

この中では、やっぱりオリジナルが甘さと酸味がちょうど良くて一番好きでした!

 

 

それと、このお店で欠かせないのが、廟にも提供されているこの平安糕シリーズ!

普通、綠豆糕って最低でも15個くらいを一気にパッケージングされている物が多いんですが、このお店のは3つを1袋に小包装されています。

一度開けると湿気ってしまうので、綠豆糕をよく買う綠豆糕好きとしては、すごく嬉しい!

 

 

味は4種類、左から

  • 杏仁ミルク 杏仁牛奶糕
  • 黒ごま 黑芝麻糕
  • 塩 鹹糕
  • 緑豆 綠豆糕

杏仁ミルクのみミルクの粉が使われていますが、他は卵も牛乳ももちろんお肉も使われていません。

伝統的な綠豆糕はもちろん、私は杏仁ミルクが一番好きでした!

是非、台湾茶と一緒にゆっくり味わいたいお菓子です。

 

 

続きまして、伝統菓子といえば、中秋節やお正月で食べる月餅などの焼き菓子!

まだまだいろんな種類のお菓子があるんですが、上の3つをいただきました。

  • 金沙酥
  • 綠豆酥
  • 香菇綠豆椪

酥とはサクサクなパイ生地という意味です。

それと、この3つの焼き菓子は、電子レンジで1〜2分温めて食べると超絶美味しいです!

お試しあれ。

 

 

金沙酥

金沙とは「卵の黄身」を使っているということ。

ホロサク食感のパイ生地の中に、緑豆に包まれた、鴨の卵の黄身そぼろが入っていて、甘くてしょっぱい焼き菓子です。

3つの焼き菓子の中で私はこれが一番好きでした!

 

 

綠豆酥

こちらは月餅の一つ緑豆餡がぎっしり詰まった綠豆酥。

緑豆が一番好きなので、他にもたくさんあったんですが、綠豆酥を一つだけいただきました。

ミルクが少し入っているので、緑豆の甘さは控えめですが、優しい甘さが口の中に広がりました。

他にも小豆やナツメなど一般的な味も揃っています。

 

 

香菇綠豆椪

綠豆椪の椪は、膨らむというような意味で、焼いているときにフワッと生地が膨らむことから来ています。

一般的な綠豆椪は、中に肉そぼろが入っているタイプと入ってないタイプがあるんですが、ここのは入っているタイプ。

でもベジ食品なので、椎茸などのキノコの餡が入っていて、甘くて、ピリ辛で、すごく台湾の味がします。

これは是非温めて食べてください♪

 

 

皇帝餅

この皇帝餅は、まん丸ではなく、アップルのロゴマークのようにかじり付いた形になっています。

お店の方に教えてもらったんですが、これには面白い歴史が込められていました。

1368年に皇帝「朱元璋」が統治した明の時代。
皇帝が焼き餅を食べていたら、お抱えの占い師の「劉白溫」がひとかじりした焼き菓子をしまいました。
金龍(皇帝)が焼き餅をひとかじりしたこの焼き菓子は、太陽にも月にも似ている(半似日兮半似月,曾被金龍咬一缺,此燒餅也)
太陽と月を合わせた物が「明」。

お店の説明チラシより

 

 

中の餡は、思ったよりクリーミー!

周りの白黒のゴマの食感と風味もすごく美味しかったです。

特別なお菓子「皇帝餅」お試しあれ^^

 

 

銅鑼燒

このどら焼きは、卵を使わずに作ったもので、皮の食感はもっちもち。

味は、オリジナルと抹茶があり、いただいた抹茶にはお餅とあんこが入ってました♪

 

 

こちらはベジ大豆ミートのハンバーガー。

翌日の朝ご飯で食べたんですが、あっさりしていて朝ごはんにぴったり!

お肉も大豆とは思えない満足感でした♪

 

 

また、金龍彩さんは、千里緣というベジタリアンでも食べれるそぼろふりかけのブランドも持たれています。

今回はカレー味(動感咖哩香鬆)とわさび味(飆風山葵香鬆)を味見させていただきました!

 

 

 

カレー味は、かなりスパイシーで濃厚!

わさび味も、かなり強めのワサビで、少しつまむだけで山葵の爽やかな辛さが口に広がります!

どちらもめちゃめちゃ美味しいふりかけ!

お肉を使っていないので、台湾から日本に持ち込むことも可能です^^

 

千里緣のふりかけは、Pinkoiで購入することもできますよ!

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また、金龍彩の創業者のお孫さんは実は、日本と台湾のハーフ。

お孫さんが開いた抹茶販売店兼カフェ兼イベントスペースの「安庵」が美麗島駅1番出口出て目の前にあります。

安庵で扱っている抹茶ラテとパイナップルケーキのセットも販売されています^^

これも手土産に良さそうです♪

 

今回、ご連絡をいただき初めていかせていただいた伝統菓子屋さんだったんですが、オーナーさんも業務経理の張さんもものすごく良い方で、廟が好きという話になると、お店の見学の後、お取引のある廟に連れて行ってくれました。

やっぱり、ガイドブックを見たり、ネットで調べたりするのも良いですが、地元の歴史を体験して知っている現地の方から聞くお話もすごく面白く勉強になりました!

 

金龍彩へのアクセスと詳細

金龍彩Facebook公式サイトInstagram
時間 9:00〜21:00
電話 07-2618185
住所 高雄市前金區中正四路83號

 

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