季節のイベント大好き高雄在住ブロガーRie(@rieasianlife)です。
2023年9月29日は、台湾の3大節気イベントの一つ中秋節でした。
台湾の中秋節といえば、焼き肉が有名ですが、南部の高雄と台南の間にある岡山(ガンサン)では、もう一つ特別なイベントが開催される日でもあります。
ずっと行きたかったんですが、北部に住んでいた頃はなかなか機会ができずいけず。
今年やっとその念願の特別なイベントに行くことができました!
岡山籃籗會(岡山籃籗会)とは?
高雄の北部岡山で開催されている200年の歴史がある「岡山籃籗會」。
台湾語では、Nâ-á-khah-hōe(籃子籗會)と呼ばれており、以前は、2文字目の「籗」違いの「岡山籃筐會」と書かれていたこともあるらしい。
このイベントを知ったのは、以前取材していただいた雑誌《megao 大雄誌》のウェブ版の記事。
2019年に書かれた記事なんですが、4年越しの野望が今年やっと叶いました!!!
おすすめの記事: 【台湾の生活】クオリティの高さはピカイチ!高雄の情報雑誌「大雄誌 megao」
イベント名の「籃籗」は、籃(=カゴ)、籗(ㄓㄨㄛˊ=魚獲りの時に背に担ぐ竹製のカゴ)の意味。
そう!竹籠やザルなどの竹製品の販売を行うイベント!
なので、英語に訳すとBasket Festival(バスケットフェスティバル)となります。
このイベントが開催される岡山は、漁業と農業が交差する場所であったこともあり、信仰の拠点である廟にたくさんの人が集まり、1726年ごろから壽天宮媽祖廟の近くで開催されていたのが起源だそうです。
このイベントが開催されるのは年にたったの3回だけ。
- 媽祖の誕生日(旧暦3/23)
- 中秋節の前夜(旧暦8/14)
- 義民爺の誕生日(旧暦9/15)
しかも、このイベントは夜にしか開催されておらず、旧暦での開催のため、平日開催になることもかなりの頻度であります。
そのため、台北に住んでた頃はなかなか行くことができなかったのが、今年、高雄に引っ越してきたことでやっとチャンスが巡ってきました!
参考リンク:高雄市岡山區公所の籃籗會紹介記事(中国語)
会場までの行き方
岡山籃籗會が開催されるのは、「岡山區河華路、巨輪路」都交通の便がちょっと悪い場所。
地元の方であればバイクでブーンと行っちゃうんですが、旅行者はそうはいかないですよね(汗)
しかも、岡山エリアにGoShearやWemoなどのレンタルシェアバイクはかなり少なく、YouBikeもあるけど、道が大きく車が多いのでちょっと危険です。
そんな方向けに、イベントの日は臨時の無料シャトルバスを提供してくれています。
今回は、列車の岡山駅前からシャトルバスで行くことにしました。
シャトルバス乗り場は、電車の岡山駅を出て右側の通路を歩き、大通りに出てすぐ右側でした。
9月28日(第一天)の夜に行ってきたんですが、わかりやすい時刻表が出ていました。
ただ、人が多い場合は本数が増えるらしく、大体の時間帯はあってましたが、思ったよりたくさん本数がありました。
それと、始発は地下鉄の岡山駅っぽくて、電車の駅で乗車したときはもうすでに人がいっぱい。
私は一人で、最後の1席に座ることができたのですが、時間帯や人数によっては、送らせて次の便に乗車なんてこともありそうでした。
結構な車の量となかなか曲がれない一通の道を通り、だいたい15分くらいで会場に到着。
車内では台湾語でお客さんと運転手さんが楽しそうに日々の給料の愚痴を喋ってました(笑)
到着した場所は、イベント会場の入り口だったんですが、帰りも同じ場所からシャトルバスが出ていてわかりやすかったです。
ちなみに、ここから「列車の岡山駅」「地下鉄の岡山駅」は同じバスで、他にも「慈濟岡山志業區」行きのバスもありました。
2024年の中秋節の様子をご紹介!
それではここから、2024年9月28日開催の様子をご紹介しますー!
初めて行ってきたんですが、その規模に腰抜かすほどびっくりしました。
このイベント(夜市)とにかく巨大!!!!!!
全体的に販売されていたものは
- 竹製品・木製品
- 農具
- 雑貨
- グルメ
- 植物
- その他
入り口は、ひたすら食べ物屋台だったんですが、大体20分くらい歩いたら、目的のエリアがありました(笑)
以下、それぞれ規模は全然違いましたが、ひとまず目的の竹製品を中心にご紹介していきます。
竹製品・木製品
今回最大の目的、竹製品!!
展示は少し汚れはしてましたが、洗えば全然汚れとれてOKなレベルだし、物自体の編みもしっかりしていて、長く使えそうなものばかり。
木製の小さな椅子やバー用の背が高めの椅子などもあり、そちらもすっごく気になりましたが、ここは荷物がかなり増えるのでグッと我慢しました。
どのお店も、すっっっっっっごく安い!(戦利品を洗って干してるところ↑)
私は竹でできたザルを4種類(5つ)、大きな入れ物を1つ買ったんですが、500元未満で買えました。
特に写真の一番右に干してる大きなバスケット(しかも200元!!)は完全手作りで全て違う目の粗さだったので、お気に入りを見つけるのがかなり時間がかかりました。伸縮する素材で編んであって、使えば使うほど色が濃くなって味が出てくるとのこと。楽しみ〜(ひとまずタオル入れになりました)
大きな平たいザルは、今年梅干しを作るために塩漬けしていたので、干すために買いました♪
農具
農具エリアもすごかった!!!!
畑を耕す平鍬(ひらぐわ)、唐鍬(とうが)、スコップ、草取りの鍬(くわ)、鎌(かま)などなど農作業に必要不可欠なものが大量に並べてありました。
しかも、先端の鉄の部分と棒の部分調整してくれるお店もあって、キュイイイイイイインと鉄を削る音も聞こえてきていたり、カスタマイズもされてるみたいでした。(スギョイ)
雑貨
その他、さまざまな竹や木の製品がたくさん販売されていました。
ちなみに、このイベント写真をストーリーにアップしていたところ、台湾人の方から「伝説の藤條はありましたか?」とコメントが来て、この藤條のお店は伝説のお店なんだと知りました。ただ、教えてもらった内容はちょっと怖かったけど(笑)↓
對 是台灣傳說🤣
我們叫它藤條~是媽媽專門在打小孩用的,小孩太皮就會被藤條打,學校老師也會拿藤條🤣
小時候考試考不好會被打
子供を叩くための棒らしいです汗
5元、10元、20元均一の小物雑貨店など、これは何だか懐かしい感じ。
その他、何だか怪しいマジック?神様の力的なやつ?を披露している方もいらっしゃいました。
これは・・・ネットワークビジネスの入り口か何かでしょうか?
グルメ
以前の移転する前はそうでもなかったみたいですが、現在は竹製品だけでなく、めちゃめちゃたくさんおグルメ屋台も出ています。むしろ、この巨大なイベントのほぼ全てグルメの屋台です。
入り口で豚ちゃんがくるくる回っていたので即並んで購入。値段が書いてなかったのでドキドキぢてましたが、小さいサイズ1つ200元でまぁまぁ予想通りの値段だった。回しながら焼いてるからか油も落ちて比較的食べやすかったです。
あと、日本人の方がたこ焼きを焼かれてました。(台南で屋台を出されてるらしい)
植物
竹製品や雑貨だけでなく、ミントやハーブ、蘭、エアープランツ、サボテン系などなどたくさんの植物も売られていました。
それも、結構破格な値段で。
何なら、その辺の花市よりも少し安いのではないかってくらいのレベルで売られてました。
その他
他にも子供を連れて行くと楽しいゲームのお店もたくさん出店されてました!
しかも、その規模も大きく、輪投げ、射的、パチンコなどなど種類も豊富なので、次から次に現れるいろんなゲームは子供を虜にすること間違いなし(むしろ帰りたくなくて泣いちゃいそうなレベル笑)
ただ、夢中になりすぎて、迷子にだけはならないように気をつけて。
感想
今回初めて、念願の岡山籃籗會に行ってきたんですが、一番思ったのは「めちゃめちゃでかい夜市だな」っていうことでした。
予想を遥かに超えたその大きさは、端から端まで見ながら歩くと最低15分は必要だし、人が多いともっとかかりました。縦に長ーいこの夜市は、台南の花園夜市よりも大きいのでは。
しかも、全体の4分の3はグルメ屋台で、籃籗會とは呼ばずに、夜市と呼ばれている理由が理解できました(笑)
シャトルバスを降りていつまで歩いても一向に竹製品エリアに辿り着かなかったので、もし時間がない方は、表側から入るより逆側にタクシー回したほうが良さそうでした。
このイベントが200年も続いてるのってすごいなぁ〜!これからもずっと続いてほしいですね。
竹製品が欲しい方、夜市巡りが好きな方、岡山の歴史に興味がある方、誰がきても楽しいですよ!気になる方でもしタイミングが合えば、行ってみてください!
*2023年は10月末にもう一回開催されます!
岡山籃籗會の詳細
岡山籃籗會
毎年のイベント詳細は「高雄市岡山區公所」へ。
公式Facebookをフォローするとより情報をキャッチしやすいですよ。
<2023年の開催>
農曆8/14(中秋節前夕):9/27 18:00 – 9/28 24:00
農曆9/15(義民爺生日):10/28 18:00 – 10/29 24:00
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