台湾に来たら絶対行きたい観光地「九份(キュウフン)」。(中国語読みでは「ジョウフン」)
ここは、台北の郊外にある山の上の街で、千と千尋の神隠しの舞台になった場所として知られています。
台湾に来たことがある人なら必ず1回は行ったことがあるはず。
今回は、そんな初めて九份へ訪れる方へ向けて、九份への行き方から、私の絶対外せないオススメ観光ルートをご紹介します。
一番最後に、私のおすすめ地図を載せているので、参考にどうぞ^^
台湾 九份観光オンラインツアー(海悦楼からの夜景+九份茶坊の台湾茶)<日本語ガイド>
そもそも九份って?
九份は台北から北側の山の上にある観光地。
ここです↓
日本統治時代の1890年(明治23年)、基隆川に架ける鉄道橋工事中に砂金が発見し、「東南アジア1の金山」のゴールドラッシュとなりました。
当時、金塊を求めてやってきた9つの家族が作った街だから「九份」になります。
歌手一青窈さんの父方(顔家)の一族もここ一帯を仕切っていた元金鉱主一族だったことでも有名です。
開拓は日本統治時代だったこともあり、日本企業も一役買っているんですよ!
当時の明治天皇の避暑地として作られた地域を保存してある「金瓜石」もすぐ近くなので、こちらも是非機会があれば、一緒に見に行って見て欲しいです。
博物館もあるので歴史が学べます^^
今はもう金塊も取れなくなり、郊外にあるからか当時の人口はいない小さなひっそりとした街ですが、映画「悲情城市」の舞台となり、台湾人にとっても観光地となり、徐々に人気が出てきました。
カンフー映画で有名な「梁朝偉(トニー・レオン)」が主演しています。
興味があれば見てみてください♪
その時、宮崎駿の映画「千と千尋の神隠し」の舞台と似ていると話題になり、日本だけでなく世界各国から観光に来る方が増え、現在のような台湾といえばここ!な観光地になりました。
台北市内から九份へ行く方法は3つ
九份へ行く方法は以下の3種類あります。
- バス(直通約2時間)
- 電車(乗り換えあり、約1時間半)
- タクシー(乗合orチャーター便)
ハードルが低いのはタクシーですが、乗合タクシーの場合は片道300〜500元くらい。チャーターだと1台1000元くらいになります。
電車の場合は、台北駅からローカル列車に乗り込み「瑞芳」で下車、そこからまたバスに乗る必要があります。
安価で比較的簡単にいけるのはバス移動。
今回はそのバス移動をご紹介いたしますー!
九份への行き方と帰り方
行き方
台北市内から行く場合は、「忠孝復興駅」の2番出口出て右側にある「金瓜石」行き(1062)のバスに乗るのが簡単です。
引用:基隆客運路線図より
路線図がこちら。「捷運忠孝復興站」から「九份老街」まで青い矢印の順に進んでいきます。
金額は100〜200元くらいだと思います。
悠遊卡は乗る時と降りる時両方でピッとします。
バスに揺られること1時間半〜2時間くらいで到着します。
降りる駅は、「九份老街(地図はこちら)」よく観光バスは坂の下の交番前で下ろすんですが、絶対坂の上の展望台のあるところで降りてください。
バスに乗ってる方は、大多数はここで降りるので、わかりやすいと思います。
セブンイレブン(地図はこちら)が目印。
セブンのすぐ隣にあるアーケードが九份老街の入り口です。
帰り方
帰り方は、行きで降りたバス停とは違うバス停です。
交番の前にある「九份(九份派出所)」(地図はこちら)で台北行きのバスに乗ります。
このバス停は、フォトスポットの阿妹茶樓の坂を最後まで下ったところにあります。
何本かバスがあるので、「板橋行(965)」か「台北」と書かれたバスに乗れば間違いないです。
引用:台北客運公式サイト より
例えば965のバスだと、右側にある「九份派出所」から「捷運北門站」で降りると、MRT北門駅のところにいけます。
休日も平日も最終21時で終わっちゃうので、気をつけてください。
もし間違って「瑞芳」か「基隆」行きのバスに乗ってしまったら、電車の駅に止まると思うので、そこで降りて、電車に乗り換えれば台北まで戻れるはずです。
あとは、帰りのバス停近くにも客引きの乗合タクシーがいるので、心配な人はそれに乗っても良いかと。
乗合なら行きと同様に一人300〜500元で乗ることができます。
絶対外せない写真スポット
九份にも有名なグルメやスポットがあります!
今回は絶対に外せないグルメと写真スポットをご紹介いたします!
まずは、フォトスポットからご紹介!
九份のフォトスポットといえばここ!提灯階段
↑この角度は坂の上から撮った風景。
アーケードをしばらく歩くと十字路が現れます、その十字路から下は、一番有名な提灯が並ぶフォトスポット。
下から上を見上げる形で撮影した写真がよくあると思いますが、坂が急なのと人が多いので、一回下まで行くと登るのが結構つらいので、しっかり上からの写真も撮っておいたほうがいいです。
下から上を見上げる写真(夜)はこちら↑
不思議なお面がたっくさん!仮面の館
十字路から階段を上ったところにある仮面博物館。
オーナーがスターたちの顔を妖怪のように面白おかしく仮面にして飾っている不思議な博物館です。
有料なので、私はいつも外からだけ笑
外から写真を撮るだけでも、結構なインパクトがありますよ。
山の上の絶景は必見!景色や夜景
十字路をそのまま真っ直ぐ進む突き当たりは展望台になっていて、天気がいいとこんな気持ちがいい景色が見渡せます。
ちなみに向こう側に見える海のあたりは海鮮が有名な「基隆」。
年中雨が多い九份で綺麗な景色を見ることができればかなりラッキーですよ。
絶対外せないグルメ
それでは、ここからグルメ編です!
絶景席に座って、もっちもちの芋団子
九份といえばこれ!
途中のアーケードにたくさん支店や他の芋団子屋さんがありますが、本店はここなので、是非ここで食べてください!
お面屋さんの隣で、左側の階段の上は小学校(九份國小)です。
綜合芋圓 35元
ここで食べれるのはモッチモチの芋団子!
夏は氷が入って冷たく、冬はあったかい物が食べれますよ。
店内奥に見晴らしのいい席があるので、是非景色を見ながら芋団子でおやつを♪
ちなみに、3ヶ月保存できる冷凍のお団子も売ってあります。
大きいパックが65元,小さいパックは50元です。
蜜で手がべたつくので、ウエットティッシュ持って行った方がいいです。
本格中国茶とお菓子でゆっくり夜景や景色を楽しむ
九份といえばここ!っていうくらい有名な「阿妹茶樓」で優雅に夜景を見ながらお茶をいただくことができます。
↑冒頭写真のこのお店です↑
上の写真ような気軽なお茶から、下の写真ような茶器を使った本格的な中国茶までお作法も含めて教えてくれて、お菓子とセットでいただけます。
ちなみに私が好きなお菓子は、「綠豆糕」緑豆と砂糖を混ぜた落雁です。上の写真の緑色のもの。
お菓子だけでなく、簡単なお食事も用意してありますよ。
Kkdayから出ている阿妹茶樓の予約もできるクーポンはこちら
台湾・九份|阿妹茶酒館(阿妹茶樓)高山烏龍茶+お茶菓子クーポン|茶芸館予約
他の茶藝館でもクーポンが販売されているので、価格と内容をみて選ぶといいですよ♪
九份茶坊 【台湾・九份】歴史ある茶芸館・九份茶坊:台湾茶+お茶菓子セット
芋仔蕃薯茶坊 【台湾・九份】レトロな茶芸館・芋仔蕃薯:翠玉烏龍茶 / 金萱茶+お茶菓子セット
ちなみに、お茶菓子の有名どころといえば、パイナップルケーキ!
スーパーからホテルまで様々なパイナップルケーキがありますが、お土産に配るのにおすすめは「佳徳」のパイナップルケーキ。ここのは安いのに、とっても美味しいです♪
もし自分用においしいパイナップルケーキが買いたい!って方は、ちょっと高いですが「高女婿」をお勧めします!
どちらも写真たくさんで別の記事に書いてるので、参考にどうぞ!
終わりに
九份は、30分もあればサクッと回れちゃうスポット。
郊外にあり、行くのにも時間がかかる場所なので、できるだけ効率よく回りたいですよね。
さらに九份は田舎なので、5時過ぎになると露天のお店はほとんど閉まっちゃうのと、バスの本数も少なめです。
そこで、提案したいのがこのスケジュール!
- 午前中に「金瓜石」:博物館や日本統治時代の建築物を見る
- 昼過ぎに「九份」:芋団子とお茶を楽しむ
- 夕日をみた後「基隆」夜市:美味しい夕飯
ものすごい観光地なので、土日はかなり混みます。
特に夕方は夜景やランタンの光が灯されるので、一層人が集まりピークになるので、できれば九份は昼過ぎくらいに行き、お茶を飲みながらゆっくり日が沈むのを見るプランがオススメです。
しかも、このスケジュールだと、歴史を学び、九份に来て夕日を観れて、そのあと夜市に向かうまさしく「黄金ルート」です笑
九份から基隆まではバスで30分と台北よりもかなり近く、基隆は大きな電車の駅があるので、帰りは台北まで電車1本で帰れます。
基隆夜市に行かれたらこの豚足スープのお店もおすすめ!
せっかく台湾に来たんだもの、充実した大満足の旅行を楽しんでください^^
まだ台湾に来る前、旅行で来てた時の写真。若い(笑)
わからないことなどありましたら、お気軽にツイッターなどでご相談くださいねー。
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