台湾で働いているRie(@rieasianlife)です。
今回は、以前行った商標登録方法をメモ代わりにまとめている文字ばかりの記事です(笑)
※実際に行った作業になりますが、やり方は変わる可能性がありますので、この記事は参考程度に見ていただければと思います。正確な情報は、公的機関に直接お問い合わせください。
商標登録をする理由
会社を作ったり、何か自社商品を売り出す時に使用するロゴやマーク、キャラクター。
日本で商標登録をしていても、それは日本の法律で守られているのであって、規約を結んでいる国でない限り、海外で通用するとは限りません。
旅行での行き来が多い台湾でも、現在はまだ日本との交流は公式にはない状態です。
(台湾と日本には交流会はあっても、領事館はありません)
そのため、もし有名になった場合、ロゴ等を使われて偽物を販売されても法的制裁が難しい可能性もあります。
台湾で扱われている商標の種類
政府に登録されている商標はここで検索することができます。
商標の種類は複数あり、それぞれ商標法により定められています。
- 商品商標:商標法 第18條「商標,指任何具有〜」
- 服務商標:商標法 第18條「商標,指任何具有〜」
- 證明標章:商標法 第80條「證明標章,指證明〜」
- 團體標章:商標法 第85條「團體標章,指具有〜」
- 團體商標:商標法 第88條「團體商標,指具有〜」
書類を調べたり、申請するにあたり使用する語彙集やルールはこちら
商標審查基準彙編
必要書類
それではここから実際に提出した経験をもとに必要なものをまとめていきます。
登録可能なのは「画像(モノクロ、カラー)、色、文字、立体、音、動態」です。
申請書は、登録する物によって変わるので注意してください。
今回は、一般的な画像(カラー)の申請についてご紹介します。
申請書
申請書は、以下からダウンロードできます。
- 商標註冊申請書:一般的な申請書(ロゴ、画像、社名など)
- 顏色商標註冊申請書:色
- 立體商標註冊申請書:立体的なもの(人形、銅像など)
- 聲音商標註冊申請書:音
- 全像圖商標註冊申請書:全体像(それそのもの全体、ホログラムなど)
- 動態商標註冊申請書:動態的なもの(動画など)
- 【其他】商標註冊申請書:その他
申請書する商標分類(1類〜45類まであります)は以下から選びます。
商品及服務分類暨相互檢索參考資料
以下、当時のメモです。
申請者が海外企業の場合、日本の本社で申請、子会社は申請できません。
外国人は居留証を持っていても申請できないので、台湾人の代理人を立てる必要があります。
代理人を立てる場合は「委託書」が必要です。
代理してくれる台湾人がいない場合は「認許証(報備表)」が必要。
申請に必要な費用
商標を新規登録する際に必要な費用は2つ
- 註冊申請費:申請費用
- 註冊費 :登録費用
註冊申請費は、分類によって異なります。
1類〜34類:3,000元/件、20個を超える場合は+200元増えていきます。
35類〜45類:3,000元/件、いくつでも金額は変わりません。
35類の特定商品:5個を超えると+500元で追加可能。
計算方法について詳しくはこちらをご参照ください。
商品及服務個數規費計算
商標が受理されたら、註冊費(登録費用)を別で支払わなければなりません。
登録費用は、1類につき2,500元です。
また、登録料の支払いは「合作銀行」でのみ可能です。
また、期限つきの商標や様々なパターンにより費用は変わってきますので、詳しくはこちらをご参照ください。
商標規費清單(101年7月1日起生效)
申請場所
申請機関は「經濟部智慧財產局」で、台湾大学の北側にあります。
入ったらエレベーターで3階へ。
經濟部智慧財產局(HP)
時間 月曜〜金曜
窓口受付時間 8:30~12:30、13:30~17:30
資料提出時間 8:30~12:30、13:30~17:00
電話 (02)2738-0007
FAX (02)2377-9875
住所 臺北市大安區辛亥路2段185號3樓
今はネットで申請も可能です。(個人的には窓口の方がいろいろ聞けるので好きですが)
実際に行ったフロー
1)申請費用を支払い、申請書提出
2)提出資料の調整、再提出
何度もやり直しになり、ここやりとりがかなりかかりました。
3)問題なければ、商標受理通知と支払用紙が届く
4)商標登録費用を合作銀行にて支払い
5)受理領収書が郵送で届く
申請〜登録完了まで、だいたい1年はかかることを覚悟しておいてください。
まとめ
商標登録ってすごく難しそうですが、正直、中国語ができないと、結構難しいです笑
何度も窓口に行って、質問や相談のやりとりを行いました。
また、商標登録は基本的には自社でしかできません。
他社の商標登録を代理するのは、日本と同様、弁護士(律師)などの専門資格が必要になります。
詳しくは、ご契約されている台湾の弁護士さんや会計士さんにお尋ねください。
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