農暦5月5日は台湾では「端午節」といって祝日になります。
2018年の端午節は5月18日です。
端午節は、春節(旧正月)、中秋節と並ぶ、台湾で大切にされている三大節句の一つです。
粽(ちまき)の由来
台湾人は端午節に中華ちまき「粽子(ゾンズ)」を食べます。
どうして食べるようになったのか由来はいくつかあるのですが、よく聞くのは「屈原」の物語。
春秋戦国時代、愛国心の溢れる詩人「屈原」は、自分の国が他の国に戦争で敗れたのにショックを受け、汨羅江という川に身を投げて自殺をしてしまいます。
それを悲しんだ百姓たちが屈原の亡骸を魚が食べないようにと竹の葉で包んだおにぎり「粽子」を自殺した汨羅江に投げ入れました。
そこから、毎年農暦5月5日の端午節には竹の葉でコメを包んだ粽を作るようになったそうです。
また「屈原」が詩人だったことから、端午節は又の名を「詩人節」とも呼ばれています。
有名なイラストレーターYoutuber「囂搞 Shaogao」が端午節を解説していましたので貼っておきます。(中国語)
90秒看完端午節屈原的故事
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また、なかなか台湾に来れない昨今、日本でも台湾気分に台湾粽いかがですか?
划龍舟(ドラゴンボートレース)の由来
もう一つ端午節の時期に台湾で盛り上がるのは、龍船(ドラゴンボート)。
自殺した屈原の亡骸を探しに船を出した船だと言われています。
ドラゴンボートレースの由来もYoutuber「How Fun 如何爽」の解説動画があったので貼っておきます。(中国語)
HowFun / 為什麼端午節要划龍舟呢
艾草(ヨモギの一種)&菖蒲(ショウブ)の由来
農暦5月5日は気温も高く、疫病が流行りやすいため、悪月、悪日とも言われており、この期間に厄払いで疫病などを追い払う習慣があります。
厄除けと言い伝えられている植物、艾草や菖蒲を一般家庭でも飾るようになったと言われています。
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雄黃酒(ションホンジョウ)の由来
「雄黃酒」は硫黄を混ぜたお酒で、漢方薬の一種です。
これも魔除け効果があるとされており、無病息災を願ってこの時期に飲む習慣があります。
しかし、お酒なので小さい子供は飲むことができません。
そんな時は、お酒を指につけ、額に「王」という文字を書くことで、魔除けの効果があると言われています。
香包(シャンバオ)の由来
香包は、ハーブなど匂いの強い香草を入れた小さなポプリのことです。
縁起のよいものとされ、厄除けのおとなります。
これを身につけておくと魔除け効果があるため、飾られたり、持ち歩いたりされます。
立雞蛋(リージーダン)について
端午節で忘れちゃいけないのが「立雞蛋(鶏の卵を立てる)」という行事!
農暦5月5日は、太陽の引力と地上の引力が同じ力で引っ張り合い、バランスを保つため卵が直立に立つと言われています。
その力が最大になるのが正午の時間帯という噂(本当かどうかはわかりません)
台湾では競って卵立て合戦が始まります(笑)
うまく立てば幸運を呼ぶらしいです。
《2018.6.18 追記》11:50頃、卵立ちましたー!
↓こっちは溝に添わせたけど、一応掲載w
皆さま端午節快樂~
まとめ
私は台湾の台北に住んでいるんですが、とても都会で、日頃は伝統とは無縁そうな地域です。
しかし、やはり重要な時期になると、なんだかみんながソワソワしだすのがわかります(笑)
特に粽はこの時期になると、クリスマスケーキのようにコンビニやお土産ショップで有名な「新東陽」に看板や昇りが出てくるので「あ〜もうこんな時期か」と気がつかされます。
季節を知るのに「新東陽」は便利です(笑)
今年もちまきの食べ比べをしたので、そちらの記事もお楽しみに☆
ではではまた!
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