【台湾の生活】私の屋上ペンション「頂樓加蓋」について!住んでる感想や引っ越してやったこと、費用について

台湾の生活

屋上ペンション「頂樓加蓋」に住んで1年半がすぎたブロガーRie(@rieasianlife)です。

台湾大好きで台湾に移住した私に撮って憧れの物件だったのが「頂樓加蓋」!

今回は、そんな頂樓加蓋についてと、実際にここに引っ越してきてやっていることや生活費などをご紹介します。

※頂樓加蓋は、安全性などの関係で問題物件とされており、以前はたくさん建てられていたのですが、現在では建築法などの関係で違法建築物件とされています。もし引越しを検討されていらっしゃる方は、自己判断にてご検討ください。

 

そもそも、頂樓加蓋ってどんな物件?

頂樓加蓋(ディンロージャーガイ)とは、古いアパートの屋上に建てられた掘建て小屋です笑

5階までのエレベーターがないアパートの上に建てられるものがほとんど。

最上階(5階)の物件を持っている大家さんは、屋上も所有物件としてカウントされるため、より家賃収益を得るため、屋上にも追加で家を建てており、それが頂樓(屋上)加蓋(追加の蓋)という意味の「頂樓加蓋」です。

 

頂樓加蓋は一般的には、家賃が安いです。

理由は、過酷な環境だから笑

台湾人に頂樓加蓋について聞いてみたら、戻ってくる感想は

  • ぼろい(貧乏人が住む物件)
  • 夏は暑い
  • 冬は寒い
  • 風や台風などで揺れる、うるさい
  • 雨漏りする
  • 階段がつらい

などなど、散々です笑

また、屋根を伝って窓から泥棒が入る可能性もあったり、火災報知器などの基本設備がない場合が多いので、住むには要注意物件。

 

違法かどうかは台北の場合は、「臺北市違章建築處理規則」を読むと分かります。大まかな期間だけで見ると・・・

一 新違建:指民國八十四年一月一日以後新產生之違建。
二 既存違建:指民國五十三年一月一日以後至民國八十三年十二月三十一
日以前已存在之違建。

民国84年1月1日以降に建てられた物件、民国53年1月1日〜民国83年12月31日以外の期間に建てられた物件は違法です。

ってことはそれ以外は、条件さえ守っていれば合法のようです。

(さらに詳しく知りたい方は、専門機関へお問い合わせください)

 

ただですね、頂樓加蓋ってめちゃめちゃ台湾っぽいんですよ。

さらに、カスタマイズDIY大好き、植物大好きな私にとっては、理想的な物件でした。

 

ちなみに同じ頂樓加蓋仲間(笑)の前さんのブログ記事も面白いよ♪

台湾の頂樓加蓋(屋上部屋)で暮らす4つのメリット。屋上生活歴6年目の僕は、やっぱり今のお部屋が好きです。

 

 

台湾と頂樓加蓋

ここでいくつか、頂樓加蓋が出てくる映画やドラマをご紹介(笑)

セデリックバレやKANOの監督、魏德聖の《52赫茲我愛你》という映画で宇宙人の小玉が演じる小安が住んでる家。

52赫茲我愛你(52Hzのラヴソング)をAmazonでみる

《愛的麵包魂》という映画で、「陳漢典」が演じる高秉宏と迷い込んできたフランス人布萊德役の「倪安東」が住んでいる家。

《人際關係事務所》で「曹佑寧(映画KANOの主人公で有名)」が演じる張亮と「郭書瑤(瑤瑤)」康樂佑が同居する家も頂樓加蓋。

 

最近のものをいくつかご紹介しましたが、まだまだあります、それはもう数え切れないくらい。

台湾ドラマからはまった私にとって、どんなに不自由だろうとも、そんな頂樓加蓋は憧れの存在でしかありませんでした。

 

実際に住んでいる物件

 

これは引っ越してきてすぐの物件写真。

ワンフロア物件で、ベランダ2つ、部屋が3つあり、めちゃめちゃ広いです。

今まで台北市内の13坪物件に23,000元(約9万円)で住んでいた私にとって、これが、月14,000元(約5.5万円)で借りれるとか、凄すぎます。

 

この部屋は591という台湾で一般的な物件探しサイトで見つけました。

部屋の探し方は、別の記事でまとめているので、気になる方どうぞ。

【台湾に住む】台北で部屋を探すには?家賃相場は?選ぶ時のポイントは?

 

こちらがサイトに書かれていた基本情報。

  • 格局 (間取り): 2房1廳1衛2陽台(2部屋、リビング、浴室、2ベランダ)
  • 坪數 : 40.7坪
  • 樓層(階層) : 6F/6F
  • 型態 : 公寓(アパート)
  • 現況 : 整層住家

ベランダが2つあります(笑)それと、エレベーターがありません。

  • 押金(敷金):家賃の2ヶ月分
  • 車 位(駐車場):無し
  • 管理費:200元/月
  • 最短租期(最短契約期間):一年
  • 開伙(火を使っても良いか=キッチンの有無):NG
  • 養寵物(ペット):NG
  • 身份要求(居住者の対象):學生、上班族、家庭
  • 可遷入日(入居可能):いつでもOK
  • 產權登記(住居登記):許可状態

っていう記載事項でしたが、実際に話を聞いてみると・・・

  • ペット可能
  • キッチンは、作ればOK
  • 入居日は11月初旬から

でした(笑)まぁ記載事項と実際に話を聞いたとき違うのはよくあることです。

また、管理費は月1回階段を掃除してくれる方がいるので、1年分(2400元)をまとめて2階のおばちゃんに渡す形式でした。

 

以下は、大家さんが提供してくれた家具。

  • あり
    桌子(机)椅子(椅子)衣櫃(クローゼット)床(ベッド)沙發(ソファ)熱水器(お湯)冷氣(クーラー)洗衣機(洗濯機)
  • なし
    天然瓦斯(ガス)電視(テレビ)冰箱(冷蔵庫)網路(ネット)第四台(テレビ)

実際に見学してみると、部屋が2部屋+リビングの3部屋のうち、クーラーは1つ、ダブルベッドが2つと不思議な家具数。

また、椅子はパイプ椅子で、ダイニングテーブルのようなものはありませんでした。

 

契約関連と事務手続き

この物件は、基本的に契約系は何もついていません。

ネットも通っていませんし、生活に必要な機能は自分で用意する必要があります。

そこで実際に入居後に私が行ったことをまとめます。

 

インターネットの工事

 

通常、マンションの套房(トイレやお風呂などすべて部屋の中に入っている物件)や雅房(トイレとお風呂など共用)だと、「ネット、TV、水道代」が込みの家賃になってるところが多いんですが、この物件にはネット環境がありません。

なので、自分で中華電信やその他通信会社と契約をします。

中華電信についたら番号札を取って「我想要合約家裡的網路(家のインターネット契約をしたいです)」と伝えます。

すると慣れた手つきでお姉さんが、いつくか質問をするので、答えていくだけ。

この時、外国人は「パスポート」「ARC」の身分証が2つ必要です。同じ身分証の保険証では受け付けてくれませんでした。

インターネットの回線スピードによってプランが違います。

  • 16M 667元/月
  • 35M 818元/月
  • 60M 866元/月
  • 100M 928元/月
  • 300M 1399元/月

一般的には16Mか100Mを契約する人が多いらしい。35Mと60Mはそんなに変わらないからとのこと。

プランの価格は、イベントによって安くなることがあります。あと、マンションにちゃんとその速さのケーブルがきているかも要注意です。

私は、100Mを契約しました

 

 

家の中のWIFIインターネット回線の契約を中華電信にて行った2日後、オペレーターの方から電話があり、時間を合わせて工事に来てもらいました。

まずは階段の回線板の中を確認し、屋上までのネット回線をつなげにかかります。

5階までは回線が来てるんですが、もちろん6階までは線がありません。

そこで5階の回線から線を壁伝いにつたわせながら、接続することに。

不動産屋さんに電話し、壁にピンで固定することを了承いただき、つなげていただきました。

外から室内へ入れる時も部屋の穴を見つけてそこを通すことで窓を極力閉めれるようにしていただきました。

作業すること1時間程度で、部屋に快適なwifiが設置されました!

また、テレビはないため繋げていません。

 

インターホンの設置

 

台湾のアパートには鍵がたくさんあり、自分の家に入る鍵以外に、1階の階段に入る前の門にも鍵と呼び鈴があります。

ただ、私の家は屋上に建てられた家なので、1階の呼び鈴がありません。

そのため、宅配や友達が来た時は、1階へ降りて行って、鍵を開けなければいけません。

それめっちゃくちゃ疲れるので、5階まではきている1階の鍵を開けるボタンを6階にも延長してつなげてもらうことにしました。

水電工というなんでも整備屋さんのような業者にお願いして、インターホンを設置。

金額は、3000元でした。(実はこれを設置するまで1ヶ月かかりました・・・台湾来る来る詐欺の洗礼を受けました)

 

必ずやらないといけない、住所変更

 

居留証(ARC)を持って台湾に住んでいる外国人は、引越しをしたら15日以内にきちんと居留証に記載してある住居を変更しなければいけません。

【台湾に住む】引っ越し後は必ず住所変更!居留証の住所変更手続きを解説

 

私の住む頂樓加蓋は、昔は問題なかったみたいですが、現在は違法建築。

住所登録をする際に「頂樓加蓋」と書くべきなのか、それとも6階か5階と書くべきか分からず、同じく頂樓加蓋に住んでいる友達に聴くことに。

私「ねね、頂樓加蓋に引っ越したんだけど、居留証の申請住所って〜5階?それとも〜頂樓加蓋?」

友「そんな正直に書く人がどこにいるよ!〜5階って書いとき!もし何か言われたら、付け足したらいい」

私「なるほど〜!」

ってことらしいです笑

なので、何か書類で住所を書かないといけない時は、基本的には5階で記入し、連絡先が別である場合などは6階と書くようにしています。

ちなみに、契約書にも5階と書いてあります。

 

 

日々にかかる費用とやること

ここからは、頂樓加蓋生活において、日々かかる費用ややることについて紹介していきます。

通常のマンションとほとんど同じですが、違うところがいくつかあります。

 

プロパンガスの定期的な交換

 

この家は、キッチンはないのですが、お湯はプロパンガスをつなぐ形式。

日本だとちょっと危ないと思われるかもしれないですが、台湾だと結構普通です。よく街中を4つほどのプロパンガスを積んだバイクが走っているのをよく見かけます。

ってことで、私もプロパンガスが切れるとガス屋さんに電話して持ってきてもらっています。

値段は1本680〜770元(ガスの金額は季節やレートによって変わるみたい)

ガス費用変動は經濟部能源局が管理している「油價資訊管理與分析系統」で確認できます。

大体2ヶ月〜3ヶ月に1回くらい交換します。

ガスが切れるとシャワーのお湯が出なくなるので、なくなる前にプロパンガスを揺らしてみて(笑)人の力で動くようなら注文する感じです。

うちの近くのガス屋さんは夜9時までしか営業してないので、それよりも早く発見したら、電話して15分もすれば持ってきてくれます。

 

ゴミ収集車を追いかける

 

台湾ドラマでよくみる「ゴミ車を追いかける」シーン!

今までのマンションは、ちょっとお高めのところ(2万元以上)が多かったので、管理人がいて、24時間捨てることができる掃除のおばちゃんのいるゴミ捨て場がありました。

そのため「ゴミ車を追って、ゴミを捨てる」ということをしたことがありませんでした。

今回のアパートは、ゴミ捨て場もなく管理人さんもいないので、自分でゴミ収集車を決まった時間に追いかけて捨てにいかなければなりません。

これ、私ずっとやりたかったんです笑

だってめっちゃくちゃ台湾ぽいもの!!!!!!(台湾大好き人間)

ピロピロピロリ〜〜〜〜♪

私の家は、夜は19時〜20時くらいの間に周辺をゴミ収集車がウロウロします。

近くに住んでる不動産屋のおばちゃんがいうには、音が聞こえたら降りていけば間に合うよとのこと。

周辺にはもう既にゴミを捨ておわってぞろぞろと帰ってきている方々。

人が歩いてくる方向へ、音のなる方向へ歩くと、2台のゴミ収集車がゆぅ〜〜〜〜っくりと走ってきます。

1台目は普通の燃えるゴミ、2台目は資源回収の車。

蓋を開けつつ回りつつ走っている車へ、ゴミを投げ入れシュートーーーーーー!!!

 

 

ゴミ出しの時間を逃すと、ゴミ翌日まで出せなかったり、曜日によって資源回収がないこともあるのですが、「ゴミ出しアプリ」というものが存在しています。

これに時間の設定などをしていれば、アラームを鳴らしてくれるので、もしゴミ車を追われる方はインストールすることをお勧めします(地区によってアプリは違います)

ちなみに、新北市の場合は「新北樂圾車-垃圾清運資訊查詢網」で場所と時間を検索できます。

 

 

水道代と電気代について

 

電気代と水道代は、5階と共有で請求書がきます。

水道代は2ヶ月に200元くらいなので、激安のため、住んでいる人数で割ります。

 

 

電気代は、6階にもメーターがあるので、請求書が来る2ヶ月に1回5階の方にメーターの数字を伝えて、差分の使った分を支払う形式。

これがちょっと計算が面倒なので、いつも5階の方に任せてしまっているんですが、こんな感じの計算式が送られてきます。

3-5月電費
本期度數:1047度
流動電費:2440.9元
公共電費:62.6元
六樓用電度數:9358-8994=364度 ←これが使った分の度数
六樓本期電費:(2440.9/1047×364)+(62.6/4)=848.6+15.6=864元 ←支払金額

度數は地区や時期によって違います。

流動電費が、この時に5階と6階が使用した電気料金。

公共電費は、階段などみんなが負担する部分の費用なので人数で割り勘。

8,994 が1−2月に確認したメーターの度数で、3-5月時に確認したメーターの度数 9,358 を引いて計算します。

ここは5階の人と協力して払うので、仲が悪いと厄介ですね笑

 

終わりに

 

台湾人からは、すごく評価の低い屋上ペンション「頂樓加蓋」。

まぁ6階までの階段は毎日ヒィヒィ言っていますが、個人的には、か・な・り気に入ってますし、住みやすいです。

私が一番気に入っているポイントは、以下の3つ。

  • 広いのに家賃が安い
  • ベランダで太陽の光を浴びれる
  • カスタマイズできる

噂に聞いていた、夏は暑くっていうのも、もちろん猛暑の日は本当に辛いですが、冷房をつければ問題ないし、私自身が暑がりな方なので、冬でも窓を閉め切って足下暖房や暖房付きのエアコンなので全く気になりません。

また、頂樓加蓋にしてはちゃんとした作りをしているからか、雨漏りもそこまでひどくなく、大雨が降ってもトタンではないので、音もそんなに大きくないレベル。

治安の問題も、私のアパートは3辺が隣のビルとの間に飛び越えるには距離のある隙間があり、もう1辺が上を歩くには危険なトタン屋根なので、比較的安全。

犬たちがいるので、毎日広い部屋の中を散策したり、ベランダに出て日光浴をしていたり、洗濯物を目一杯干せたりと良いことづくしです。

もちろん、いろんなところが壊れていたり、雨漏りを治さないといけなかったり色々とやらないといけないことも多いですが、それも含め楽しい毎日を送っています笑

あえて欠点を言うとしたら、6階の上り下りを極力少なくしたいので、ついついできるものは通販に頼ってしまっていたりと出不精になっちゃうことでしょうか笑

 

 

ちなみに、この物件、ドラマのロケ地です。

それも偶像劇で、超有名なあの方とあの方のラブシーンとかやってました笑

実際に私も見ていたドラマだったので、引っ越した後それを知った時は感動!!!!

まさかドラマでみて憧れていた屋上の家に引っ越したと思ったら、本当に実際にドラマで使われていたとは!

そんなご縁のある物件は、まだまだ建物が建て替えられない限り、南部へ引っ越すことが決まらない限り、ずっと住み続けます笑

 

今回はそんな、私愛する台湾の屋上ペンション「頂樓加蓋」のご紹介でした!

家具など、引っ越してきて買ったものまとめた記事はこちら!

https://www.rieasianlife.com/taiwan/dingloujiagai-todobuy.html

(ここに追加で書こうと思ったら、長くなりすぎたので分けました笑)

 

 

追記:おまけ

公式Facebookより引用

2022年にこの屋上ペンションから高雄に引っ越しを行ったため、現在ここには住んでいません。

そこで明かすのですが、この私が住んでいた物件は、ドラマ「人際關係事務所」の撮影に使われた物件でした。

ずっと自慢したかったんですが、住所特定につながっちゃうので、引っ越した後に書こうと思ってました。

私が住んでいた6階の屋上を撮影に、5階を控え室に使われていたそうです。

2018年に放送されたドラマなので、撮影自体は結構前だと思うんですが、撮影→若い夫婦→私という順でレンタルされたと不動産屋さんから聞いてました。

ここで郭書瑤と曹佑寧のキスシーンが撮られてたなんて(///)ファンだったら絶対住んでみたい物件ですよね。私はそのことは知らずに591で見かけて見学に来て決めた後聞かされて知ったので、運命の出会いでした。

台湾は狭いのでこういうことも起こるかも。最後の台北生活でとっても幸運な出来事でした。

 

引っ越しの記録についてはこちら

【台湾の生活】台北から高雄へ引っ越しました!やったこと記録

 

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