展覧会があれば分野を問わず時間があれば行っちゃうブロガーRie(@rieasianlife)です。
今回は、台南の西洋博物館「奇美博物館」さんからお誘いをいただき取材させていただき開催中の影の展示「影子魔幻展」を見てきました!
影子魔幻展について
2019年7月13日〜2020年6月2日の11カ月間にわたり、台南の奇美博物館で開催されている特別展示「有影無影?影子魔幻展(影あり影なし?影の魔幻展)」。
国内外の国際的に有名な15人の芸術家を招き、それぞれの「影」をテーマにした作品を展示しています。
「影子魔幻展」は、録画は禁止ですが、写真撮影を開放されています!
※一部撮影できない作品があります。会場の看板をご確認ください。特別展の内容によって、撮影の開放規定は異なりますので、展示室内の看板をご参照ください。
芸術家は以下。(展示会資料より、順不同)
- 阿妮拉.卡尤姆.阿嘎 Anila Quayyum Agha(パキスタン/アメリカ)
- 拉沙德.阿拉卡羅夫 Rashad Alakbarov(アゼルバイジャン)
- 文森.巴爾 Vincent Bal(ベルギー)
- 法布吉歐.康納利 Fabrizio Corneli(イタリア)
- 弗雷德 · 埃爾德肯 Fred Eerdekens(ベルギー)
- 拉里 · 加根 Larry Kagan(アメリカ)
- 桑久保亮太 Ryota Kuwakubo(日本)
- 豪華朗機工 LuxuryLogico(台湾)
- 無獨有偶工作室劇團 Puppet & Its Double Theater(台湾)
- 叁式 Ultra Combos(台湾)
- 崔安他菲洛斯.法易奇斯 Triantafyllos Vaitsis(ギリシャ)
- 迪特.韋吉曼 Diet Wiegman(オランダ)
- 山下工美 Kumi Yamashita(日本/アメリカ)
- 尹普鉉 Bohyun Yoon(韓国)
- 張正龍 Zheng-Long Zhang(台湾)
日本人の方もいらっしゃいます!
学芸員の方に解説していただきながら、みて回っていたのですが、どの作品もその感性と表現力にこんな発想がどこから出てくるんだとただひたすら感動・・・・。
心動かされる作品ばかりでした!
是非、見に行って欲しいです!
展示されている作品を一部だけご紹介!
影の展示なので、部屋が暗くて写真が撮れてない作品ばかりだったんですが、奇跡的にちゃんと撮れていた作品をご紹介!
掲載しているのはそれぞれの芸術家の方々の一部の作品ですがので、他にもたくさんあります!
是非、実際に会場で自分の目で体験してみてください!
Courtesy of Kumi Yamashita Studio@2019
この作品は日本人「山下工美」さんの作品。
光の発光元は1つ、そこに様々な積木を組み合わせて影が人になっています・・・!
この計算し疲れた配置、本当にすごい!
博物館の方が山下さんの作品を見てこの展示をしようと思ったと言うこの展示の中でも特に見て欲しい作品です。
もう一つ別の作品もあるので、会場で見てみてください!
Vincent Balの作品
展示されている芸術家さんの作品の中には台湾を題材にしたオリジナルの作品も多数あります。
この作品は台湾の貯金箱を使った映画監督「文森.巴爾 Vincent Bal」さんの作品。
作品の素材は他にも、クリップやコップやピューラーなど日常的なものを使ってそれにできる影とイラストを組み合わせて作ってあります。
そのウィットに聞いた表現が本当にクスッとしてしまいます。
給自己的花 ─ 青綠色, 2016
この作品はパキスタンの芸術家「阿妮拉.卡尤姆.阿嘎 Anila Quayyum Agha」さんの作品。
アンナさんはイスラム教のかたで、イスラム教の神は目に見えない存在です。
そんな神に照らされた世界を影で表現しているのだとか。
宗教的な背景ももちろんですが、部屋中を覆う花の模様の影の綺麗さにただただうっとり・・・。
ここは絶対足を止めてしまう(むしろ戻ってきてもう一度見たくなる)作品でした。
Collection of Larry Kagan./Collection of Larry Kagan.
この部屋の作品はアメリカの芸術家「拉里 · 加根 Larry Kagan」さんの作品。
ワイヤーで作った影で作られている作品なんですが、どうしてこんな影になるのか本当にわからない!
真っ直ぐなワイヤーなんてないのに、真っ直ぐな箱の縁の線が出ているし、この写真にはないですが、細いワイヤーで組み合わされているのに、真っ黒なベタ塗りの影があったり・・・。
ほんと、もう意味がわからない!!!!って気持ちになりました。
また作家のラリーさんはものすごく蚊が嫌いらしく、嫌いすぎて蚊に関連する作品を展示品以外にもたくさん作られているそうです笑
思慮不周, 2015
こちらはベルギーの視覚芸術家「弗雷德 · 埃爾德肯 Fred Eerdekens」さんの作品。
吊るされた繊細な細い針金は一見何を表現しているのかわかりません。
しかし地面に移った影を見てみるとその文字が「Thoughtless(「軽率な、ばかな」という意味)」と書かれていることがわかります。
一部分から見る情報だけを信じている人に向けてのブラックジョークなのかも知れません。
文字として読んでも、それ自体の様子も本当に素晴らしい!
相對論, 2011
この作品はギリシャの工業プログラマー兼芸術家「崔安他菲洛斯.法易奇斯 Triantafyllos Vaitsis」さんの作品。
この作品も本当にすごい!
一つの物体を見る角度から全く別の影を出してるんです。
「相対論」と名付けられた写真の作品は、天使と悪魔を2光点から照らし出される影により表現されています。
他の作品もなんで!?どうして〜?????の連続でした。
東方西方, 2001
アゼルバイジャンの芸術家「拉沙德.阿拉卡羅夫 Rashad Alakbarov」さんの作品。
この作品も光を当てる角度によって、同じ場所から見ているのに、建物の影が東洋の街並みに見えたり、西洋建築物に見えたりします。
物は同じなのに、影が変わる様子を解説にこう書かれていました。
世間萬物的本質都是一樣的,世界宗教、人性、戰爭、各大洲、愛與恨、生死觀,還有藝術,溯及源頭,無不相同。
意訳:世間の万物の本質は全て同じ。宗教、人種、戦争、各大陸、愛と憎しみ、生死感覚、芸術、源泉、違いはない。
Rashad AlakbarovさんのFacebookページ
影の仕組みを体験するコーナー
色のある影の模型
影の仕組みを学んだり、体験するブースもあります。
影の色の仕組み。中学校の理科の実験で学んだ光を成り立たせている可視光原!
影は黒だけではなく、色があるんです!
スライド映写機の体験コーナー
また昔懐かしい、スライド映写機を使った影の体験。
ここは子供達で盛り上がっていました^^
他にも影絵で遊ぶ作品や自分の影の形が変わる作品など子供が喜ぶ体験型展示物が盛り沢山でしたよ!
お土産コーナー
お土産コーナー
期間中限定発売のポストカードやお土産もたっくさん充実していました!
奇美博物館とコラボした商品もあったりするので、覗いてみてください^^
奇美博物館についてはこちらの記事もどうぞ^^
奇美博物館へのアクセスと詳細
奇美博物館(HP、Facebook、Instagram、YouTube)
時間 9:30〜17:30
電話 06 2660808
住所 台南市仁德區文華路二段66號