【台湾の文化】干支の年に受ける台湾の厄払い「安太歲」を受けてきました。

台湾

ローカル文化や伝統にどっぷりハマっている台湾好きブロガーRie(@rieasianlife)です。

台湾は2023年1月22日に年が明け、この記事を公開している今日が新年(旧暦・農歴の1月1日)です。

2023年は卯(う・うさぎ)年、私は1987年生まれなので、年女で、さらに本厄に入ります。

今回は、厄年に入ったので、台湾での厄払い「安太歲」を受けてきたので、ご紹介しようと思います!

※いろんな中国語の資料を見て記事を書いてますが、解釈間違い等ある可能性があります。その時はこっそり教えてください、修正します汗

 

厄年(やくどし)について

日本の厄年(本厄の年)は、男性:25歳・42歳・61歳、女性:19歳・33歳・37歳・61歳。

私は、1987年生まれの2023年に37歳になるので、今年は本厄にあたります。

前厄・本厄・後厄の3年間は運気が弱まっているため、凶現象が現れたり、災難にあったり、心身ともに変化が起こるとされており、注意が必要。

日本人は無宗教と言われていますが、やはり心の中には神道があるもので、いつもはそこまで信心深くお参りをしていない人でも、心配な時は、神社で御祓をしたりしますよね。

 

台湾でもそんな厄年のような概念があり、それが「犯太歲」です。

むしろ、厄年の概念自体が陰陽道に起源があるみたいなので、中国から日本にもたらされた可能性が高いですね。

ちなみに、中華文化での年の数えかたは、虚歳で旧暦1月1日に年が上がるそう(ただし、数え年にするかどうかは人による)。こういう道教系だと多分こちらを採用した方が良いのではと思います。

 

太歲について

 

太歲(歲君とも呼ぶ)とは、人間界の管理を担当されている六十甲子のお一人。

その六十甲子(60人)の中でも12人が12年に1回の周期でメインの担当を交代されます。

担当される神様は、その年に一番力のある神様「值年太歲(流年太歲)」となり、人間界の吉凶禍福を管理されています。

プチ知識(ことわざ)
太歲當頭坐無喜必有禍,太歲出現來無病恐破財。
簡約:太歲が座れば、不運が必ず起こる、太歲が現れれば、病気や破産はない。

 

ということで、その年が自分の運気が弱まる年になった場合は、悪いことが起こらないように「安太歲」を行います。

メイン担当は12年に1度回ってきますが、日本の後厄・前厄と同様、関連する位置にいる他の干支も運気が下がるため関わってきます。

 

 

ちなみに、今年の癸卯年の担当の神様「皮時星君」(写真左側)はメイン担当になるため、通常いらっしゃる台座から表の台座へ移動されます。

写真はまだ年明け前なので、昨年の寅年(壬寅年)のメインの神様がいない状態。

 

以前ブログ記事でも書いた台北最北端の地獄寺「石門金剛宮」でもちょこっと説明してます。

気になる方こちらの記事も見てみてね。

【台北:郊外】最北端のあらゆる神様がいるカオスなお寺「石門金剛宮」
お寺が大好きな台湾ブロガーRie(@rieasianlife)です! 台北の最北端にめっちゃくちゃカオスな神様のテーマパーク(お寺)があります。 かなり前に行ったんですが、その時書いた記事が消えてしまって、思い出しながら書いてます汗 郊外に

 

 

太歲には、犯太歲、沖太歲など様々あり、種類によって呼び名があり2023年の場合は、以下。

  • 兔(犯太歲 :值太歲)「運勢動盪、前行艱難」
  • 雞(正沖太歲:刑太歲)「感情傷神、是非纏身」
  • 鼠(偏沖太歲:刑太歲)「流言蜚語、官非之災」
  • 馬(偏沖太歲:破太歲)「投資失利、注意健康」
  • 龍(害太歲)     「小病纏身、重病來襲」←安太歲しないこともある

毎年変わるのですが、2023年は上記5種類の干支の方は今年気をつけてください。

これは干支の場所のどこに位置しているかで決まってくるもので、それぞれの呼び名ごとに不運の種類が変わるそう。

安太歲自体は、信じるか信じないかはさておき、おまじないみたいなものだそうで、特に誰が受けてはいけないなど制約はないみたい。生きてる人なら誰でもやっていいらしいです。

参考:如何點光明燈、安太歲是什麼?地點、費用、禁忌和方法整理

 

どこで、いつやるの?

 

安太歲を行っている廟であれば、特に干支が○○だからここがいい!っていうのはなく、大きな廟でもいいし、家の近くでも良いとのこと。

以下、台湾で人気な廟らしいです。

  • 北部:
    • 台北萬華龍山寺
    • 台北行天宮
    • 台北北投關渡宮
    • 台北松山奉天宮
    • 台北松山慈祐宮
    • 桃園桃園慈護宮
    • 中壢仁海宮
    • 中壢慈惠堂
  • 中部:
    • 台中大甲鎮瀾宮
    • 台中天后宮
    • 彰化鹿港龍山寺
    • 雲林西螺福興宮
    • 南投竹山紫南宮
  • 南部:
    • 台南南鲲鯓代天府
    • 高雄三民三鳳宮
    • 屏東東港鎮海宮

また、現在は各廟の公式サイトでもオンラインで申し込みを受け付けていて、家から遠いけど人気のある廟で安太歲をしたい方はここからも行えます。

数に限りがあり、人気な廟は受付がすぐ終了してしまうことも・・・ただ、限定グッズがセットになっていたりもするので、必見です。

タイミングは、農歴12月24日(送神日:2023年1月15日)〜1月15日(元宵節:2023年2月5日)が良いとされています。

 

 

安太歲って何するの?

 

安太歲は、道教の廟で「光明燈(太歲燈)」を灯す作業を行います。

小さい人形みたいなライトが壁にズラーっとある部屋を廟でみたことはありませんか?あれです。

このライトを灯すことで、1年間神様に守ってもらうことができます。

 

フローは廟によって違うとは思いますが、私が行ってきた「高雄三鳳宮」ではめちゃめちゃ簡単でした。

まずは、農歴12月24日〜1月15日、台湾の春節前後になったら、本堂の中にある受付カウンターに行きます。(もちろん、ネットで申し込みでも大丈夫です)

この時期になると安太歲をやられる方も増えるので、私も30分ほどしばらく並んで順番を待ちました。

 

 

自分の番がきたら「安太歲をしたい」「太歲燈をしたい」と伝えると、係の方がサクサクとPCの画面で入力してくれます。

以前やったことがある方ならデータベースに情報があるのですが、初めての方は以下の情報を伝える必要があるので、準備しておいてください。

  • 名前
  • 生年月日(西暦でも大丈夫です、農歴に変換してくれます。時間まで聞かれることもあり)
  • 住所

 

 

情報を伝えて登録してもらったら、申請費用300元を渡して完了。

年が明けて、太歲燈を灯すタイミング(神様の誕生日「農曆1月9日(8日深夜子時)」)になったら申請者の分全てを灯してくれます。

私の太歲燈はまだ灯されていないので、灯されたら見に行ってきますね。

 

 

おまけ

 

安太歲をしに行かれるタイミングはちょうど春節前。

この時期になると、書道協会の方々が紙代も無料で綺麗な文字で春聯を書いてくれるイベントを開催されてます。(欲しい文字を伝えると書いてくれますよ)

是非この日を狙って行ってみてください。

 

 

それと、年に1度出されるこの冊子も是非中国語が分かる方はもらってみてください。

これは農歴のカレンダーで、1年間の農歴のイベントや吉凶が書かれていて、さらに干支ごとの今年の占いも記載されてますよ。

この冊子は、私がいった三鳳宮だけでなく、比較的大きい廟ではどこでも作ってるので、インフォメーションで聞いてみてください。

 

今年も楽しく、良い年になりますように!

 

 

追記:謝太歲

 

1年経って、厄年が終わります。

そのタイミングで登録した廟からこんなピンク色の葉書が届きます。

そこには「謝太歲」と書かれています。

謝太歲とは、太歲に1年の御加護のお礼をしに行くこと。

廟が謝太歲を儀式として行う日付と時間が書かれてるので、それが終わるまでに廟に行かなければなりません。(行かない人もいるんですが、できれば行った方がいいです)

こちらも旧暦の計算なので、毎年日付が違います。

 

 

謝太歲のやり方はとっても簡単。

神様のお金「紙錢」を購入し、太歲殿でお礼を言うだけ。(紙錢はお参りが終わった後、自分で燃やします。廟によっては回収のみのところもあります)

 

 

ちなみに、もし間に合えば、自分の平安燈も写真に残しておいてください。

ハガキに番号があるはずなので、そこから探すことができます。

 

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